商品は「ＪＩＮＳ　ＰＣ　ｆｏｒ　ＨＡＣＫＥＲＳ（ハッカーズ）」。伊インターキャスト社と共同開発した高性能レンズを採用しており、「ブルーライト」と呼ばれるパソコンやスマートフォンなどのデジタルディスプレイから発せられる可視光線を約50％カットする。

　システムエンジニアやプログラマーなど長時間眼を酷使する層の作業環境を想定してフォルムにこだわった。レンズは顔のカーブに沿う形状をしているため、各方位のブルーライト照射から眼を守るという。

　ブルーライトを抑えるだけでは視界が暗くなり色のバランスが崩れてしまうため、独自の光マネージメントシステムで光をコントロールして視認性を向上。自然な見え方を維持するようこだわった。レンズカラーは薄いブラウンで、「度」は付いていない。価格は税込９９９０円。特殊な加工とデザインを施しているため、大量生産が難しく、１５００本だけの限定生産となった。

　商品は６月22日に発表。同社によると、メディアの報道を通じてエンジニアなど眼を酷使するユーザーの注目を集め、特にＳＮＳ上では話題になったという。その後、７月２日の午前11時から同社の自社通販サイト「ＪＩＮＳオンラインショップ」で先行予約受付を開始。約22時間後、７月３日の９時３分には予定販売数の１５００本に達したため、販売終了となった。今後の追加生産については、現在「鋭意検討中」（同社）としている。

　同社では昨年９月に、機能性アイウエアシリーズとして「ＪＩＮＳ　ＰＣ」を投入。「ＪＩＮＳ　ＰＣ」は関連商品を合わせて累計で30万本近く売り上げており、こうした注目度の高さも今回の"完売＂を後押ししたとみられる。