三井コスメティックスは、２年がかりで開発した美容保湿ジェルがヒットしている。通販専門チャネルの「ショップチャンネル」では、シミの日（４月３日）に合わせて１日に複数回登場。新商品が入ったセットは１万個以上を受注し、単品でも注文が相次ぐなど視聴者の注目を集めた。

　新商品は「ミツイハーブインＣジェリー」（画像＝内容量40グラム、税込５０４０円）。

　春夏シーズンの柱商材として開発した「Ｃジェリー」は、潤いを閉じ込めて長時間持続し、素肌を守る"シールド効果＂が期待できるジェル状のクリームで、メークののりや持ちも良くなるという。

　同社の主力商品で、ハーブ原液にこだわった美容液「シミコンク」成分を含む12種類のハーブを配合し、ラベンダーやゼラニウムなど、さわやかなアロマの香りを加えた。

　クリームを敬遠する女性も多いことから、ジェル状の商品を開発。すっとのびるテクスチャー（付け心地）にもこだわった。

　シミコンクの利用者は年齢層が高いが、新商品は幅広い年代をターゲットに高すぎない価格を設定。スキンケアの最初にシミコンク、最後にＣジェリーを使用することで「ラグジュアリーなスキンケアが完成する」（小林真由美社長）という。

　新商品の発売に先立ち、昨年暮れの「ショップチャンネル」に投入したクリスマス用のセット商品にミニサイズの「Ｃジェリー」を入れ、番組内でも今年４月の発売をアピール。サンプル利用者から前向きな意見が多く届いたことで手応えをつかむなど、満を持しての販売となった。

　販促面では今年３月下旬に、同じく「シミコンク」成分配合の薬用クリームのサンプルをオットージャパンの通販カタログに同梱。「ショップチャンネル」の視聴者と客層の近いオットー顧客のうち、一部地域の約２万人に商品を使用してもらったところ、アイテム購入につながるケースが計画を上回ったこともあり、カタログへの同梱を全国規模に拡大して「Ｃジェリー」のプロモーションに活用する方針という。