ヤフーがフェイスブックなどを活用した"ソーシャルコマース"戦略を積極化している。2011年の夏ごろから、「ヤフー!ショッピング」の店舗を対象に、フェイスブックが展開している企業ページの制作代行やアプリ設置などの支援サービスを開始。サポート体制を充実させて出店ストアのソーシャルメディア活用を促進し、成功事例の創出を狙う。現状と今後の戦略を同社モバイル企画部の秀誠部長に聞いた。
――夏ごろからソーシャルメディア活用を積極化している。 「2011年頭に、ソーシャルコマースは将来的に大きなトレンドになるのでしっかり取り組もう、と決めた。それから戦略的に進め、お客様の目に見える形でいろいろリリースできたのが夏以降ということだ。今後は規模を拡大していければと思っている」
――サービス内容は。 「今はフェイスブックのソリューションに関しては大きく分けて3つ提供している。フェイスブックページの制作代行。2つ目はフェイスブックアプリの設置。そして『ヤフー!SM3 for ソーシャルコマース』だ。『SM3』はパートナーであるモディファイのソリューションで、法人向けのSNS投稿ツール。1つの投稿でマルチのSNSに投稿できるほか、ワークフローに沿った法人向けの機能がついているのが特徴だ。それを『ヤフー!ショッピング』向けにチューニングしてもらった。『ヤフー!ショッピング』の商品・在庫情報と連携している」
――利用費用は。 「基本の機能を使うのは無料。ただ、投稿件数を大幅に増やすなどのオプションが入ると、ストアからモディファイにその分のコストを支払う形になっている」
――目標は。
「最終的には、全ストアにページを作っていただければ。ただ、どういうプロモーションがフィットするのかまだ試行錯誤している状態だ。我々は『ベストプラクティス』と呼んでいるが、感度の高いストアと一緒にいろいろ試してみて、良いモデルが出てくればと考えている。まずは細かくサポートさせていただき、見本となる成功ストアが出てから浸透させたい」
――「ヤフー!ショッピング」もSNS上で企業ページを運営している。現状は。
「『mixiページ』や『Google+ページ』はテスト的というか、勉強しながら、という段階。mixiとフェイスブックは利用者層が違うので、コミュニケーション内容に、年代や性別を意識したものは取り入れている」
――「ヤフー!ショッピング」のSNSページ上での戦略は?
「基本的には『ヤフーと消費者』『売り主と消費者』『消費者同士』の3つのコミュ二ケーションがある。それぞれ違うロードマップになるので、バランスよく手がけていきたい。ヤフーとしてはキャンペーンの情報や販促の情報を、ソーシャルメディア上のお客様に受け入れられるようなやり方で展開していきたい。それが取扱高に直結するとはあまり思っていない。ファンの方を増やすことに主眼を置いてやっていきたい」
――今後もっとも可能性を感じるのは。
「やはりフェイスブックがそれなりの規模になると思うので、そこでストアが取扱高を上げられるようにしていくことが一番大事だ。ただ、『Google+』がいい形に進化すれば、例えばリアル店舗もお持ちのストアにとっては、マップとの連携などが期待できていいかもしれない」
――ソーシャルメディア活用の課題は。
「まず、現在は全然売り上げにつながっていない、という問題がある。ソーシャルメディアで凄い売り上げを出している店舗は世界的にみてもそれほどいない。売り方そのものが定義されていないわけだ。ただ、メディアとして使う手法、例えば、自社サイトに流入させる手法などは工夫が出てきている。だがフェイスブック上で決済させるやり方についてはまだ誰にも正解は見えていないのでは。そういう意味では、業界全体が課題だらけの状態だ」
――今後のソーシャルコマースの展望は。
「2012年は市場がそれなりの規模にできあがる最初の年なのかな、と思っている。ヤフーとしても先頭グループの一員として、スピーディーにソリューションを提供していきたい」
(※詳細は「月刊ネット販売」1月号で)
――夏ごろからソーシャルメディア活用を積極化している。
「2011年頭に、ソーシャルコマースは将来的に大きなトレンドになるのでしっかり取り組もう、と決めた。それから戦略的に進め、お客様の目に見える形でいろいろリリースできたのが夏以降ということだ。今後は規模を拡大していければと思っている」
――サービス内容は。
「今はフェイスブックのソリューションに関しては大きく分けて3つ提供している。フェイスブックページの制作代行。2つ目はフェイスブックアプリの設置。そして『ヤフー!SM3 for ソーシャルコマース』だ。『SM3』はパートナーであるモディファイのソリューションで、法人向けのSNS投稿ツール。1つの投稿でマルチのSNSに投稿できるほか、ワークフローに沿った法人向けの機能がついているのが特徴だ。それを『ヤフー!ショッピング』向けにチューニングしてもらった。『ヤフー!ショッピング』の商品・在庫情報と連携している」
――利用費用は。
「基本の機能を使うのは無料。ただ、投稿件数を大幅に増やすなどのオプションが入ると、ストアからモディファイにその分のコストを支払う形になっている」
「最終的には、全ストアにページを作っていただければ。ただ、どういうプロモーションがフィットするのかまだ試行錯誤している状態だ。我々は『ベストプラクティス』と呼んでいるが、感度の高いストアと一緒にいろいろ試してみて、良いモデルが出てくればと考えている。まずは細かくサポートさせていただき、見本となる成功ストアが出てから浸透させたい」
――「ヤフー!ショッピング」もSNS上で企業ページを運営している。現状は。
「『mixiページ』や『Google+ページ』はテスト的というか、勉強しながら、という段階。mixiとフェイスブックは利用者層が違うので、コミュニケーション内容に、年代や性別を意識したものは取り入れている」
――「ヤフー!ショッピング」のSNSページ上での戦略は?
「基本的には『ヤフーと消費者』『売り主と消費者』『消費者同士』の3つのコミュ二ケーションがある。それぞれ違うロードマップになるので、バランスよく手がけていきたい。ヤフーとしてはキャンペーンの情報や販促の情報を、ソーシャルメディア上のお客様に受け入れられるようなやり方で展開していきたい。それが取扱高に直結するとはあまり思っていない。ファンの方を増やすことに主眼を置いてやっていきたい」
――今後もっとも可能性を感じるのは。
「やはりフェイスブックがそれなりの規模になると思うので、そこでストアが取扱高を上げられるようにしていくことが一番大事だ。ただ、『Google+』がいい形に進化すれば、例えばリアル店舗もお持ちのストアにとっては、マップとの連携などが期待できていいかもしれない」
――ソーシャルメディア活用の課題は。
「まず、現在は全然売り上げにつながっていない、という問題がある。ソーシャルメディアで凄い売り上げを出している店舗は世界的にみてもそれほどいない。売り方そのものが定義されていないわけだ。ただ、メディアとして使う手法、例えば、自社サイトに流入させる手法などは工夫が出てきている。だがフェイスブック上で決済させるやり方についてはまだ誰にも正解は見えていないのでは。そういう意味では、業界全体が課題だらけの状態だ」
――今後のソーシャルコマースの展望は。
「2012年は市場がそれなりの規模にできあがる最初の年なのかな、と思っている。ヤフーとしても先頭グループの一員として、スピーディーにソリューションを提供していきたい」
(※詳細は「月刊ネット販売」1月号で)