TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

ポイント  実店舗起点にサイト集客、電子看板やイベント活用

2011年12月 8日 10:12

4-1.jpg カジュアル衣料大手のポイントは、実店舗を起点としたサイト集客を強化する。
 
 同社は今年9月、ブランドごとに運営する通販サイトの新着情報などを集約したポータルサイト「コレクトポイント」を開設。同時にウェブ連動型ショップ「コレクトポイント原宿店」を東京・渋谷にオープンした。
 
 原宿店では1000平方メートル近い店舗面積を生かして、ポータルサイトのコンテンツと連動した売り場作りにも着手。各ブランドの新着商品はもちろん、ネットの売れ筋商品を見せるコーナーも設けた。
 
 11月26日からは、店内のデジタルサイネージ(電子看板)を活用した消費者参加型のコンテンツ「エンジョイ・ディスプレイ」をスタートした。
 
 同コンテンツはカメラが来店客の動作を認識し、ディスプレイ上に表示する行動連動型サイネージで、例えば画面上部から落ちてくるブランドロゴを来店客がタッチすると新着アイテムなどが飛び出し、通販サイトのデータとリンクした詳しい商品情報も見られるという。落下物の中には店頭で使用できる割引クーポンもあるほか、今後は通販サイトのQRコードを表示するなど、ゲーム感覚でサイト集客を図る。
 
 12月10日と17日には、音楽雑誌「グッドロックス」と組んで歌手の矢井田瞳さんなどを原宿店に招き、ライブやトークショーを開催する。音楽ファンの来店を促進することで新しい客層を獲得し、通販サイトへの誘導にもつなげたい意向だ。
 
 一方、「コレクトポイント」としてヤングカジュアル系の雑誌に広告を掲載し、通販サイトの会員数を伸ばしている。
 
 とくに、「ジュエリウム」や「トゥールノジーナ」といった新しいブランドは、ブランド単位で大型広告を打つことは難しいが、ポータルサイト経由で集客できるメリットがあり、実際に各ブランドの通販サイトに消費者が流れているという。
 
 現状、ポータルサイトではブランド単位でのコーディネート提案にとどまっているが、来年2月にはファッション誌の企画でブランドをまたいだミックスコーデを提案。店頭でも同じコーデを見せる取り組みも始める。
 
 将来的にはリアル(店舗)とネットのポイントを連動させたり、ネットで注文した商品を原宿店で試着できるサービスも視野にあるようだ。

楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売