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埼玉県立岩槻商業高校 「楽天市場」で職場体験、高校生がせんべいを販売

2011年12月 4日 21:46

高校生がネットショップで職場体験。埼玉県立岩槻商業高校が楽天から協力を受けて実施している同校の生徒を対象としたネット販売ビジネスに関する授業の一環として12月7日から、「楽天市場」内で生徒が独自企画した埼玉県の名産である「草加煎餅(せんべい)」のネット販売を始める。
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 同講座を受講する高校生が6チームに分かれ、これまでの授業で学んだ知識を元にチョコレートをコーティングした煎餅やクリスマス向けの煎餅などそれぞれ工夫を凝らした独自企画の煎餅を開発して、実際に楽天市場内で販売するもの。

 楽天では社会貢献活動の一環として全国の高校・大学を対象に、ネット販売ビジネスの基本やノウハウを約9カ月で教える「楽天IT学校」という出張授業を実施中。岩槻商業高校では昨年10月から実施しており、すでに1回目は今年2月に半年間のカリキュラムを終了。今講座は2回目となる。講座を通じ、若い世代でのネット販売ビジネスへの興味や開業を促し、未来の「楽天市場」の優良出店者の育成につなげたい狙いもあるようだ。

 岩槻商業高校の情報処理科2年生37人は今年6月から、楽天の社員が講師を務め、ネットショップにおける販売戦略の立案やホームページ作成による売り場の構築、商品プロデュース、実際の販売の実践などを体感・学習できる「楽天IT学校」を受講中。同講座の総仕上げとして12月7日から、実際のネット販売を行うもの。

 「楽天市場」に出店する「草加煎餅 ほりゐ」に協力を仰ぎ、同サイトで6チームに分かれた生徒たちが企画した煎餅や煎餅セットを販売する。「和の食べ物である煎餅にチョコをコーティングしたりと若者らしい斬新なアイデアが見られ、非常に面白い商品になった」(楽天)としている。来年1月には今回の実販売時の効果検証を行う授業を行い、2月には閉講する予定。

 岩槻商業高校での講座開設は「学生が時間や場所の制限を受けず運営できるネットショップの将来性を実感することや、反応の早いネットユーザーとのコミュニケーションを通じ社会とのふれあいを実感することを期待」(同社)して昨年から実施し、第1回目は昨年9月から今年2月までの約半年の日程で実施。好評だったことから2回目である今回は今年6月から初回の授業とほぼ同様の内容で実施したもの。楽天では社会貢献活動の一環として08年から毎年5~6校のペースで同様の試みを実施中。「非常にたくさんの学校からお声がけ頂いている。今後もなるべく様々な地域の高校や大学で講座を開設していきたい」(同社)としている。


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