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青汁は、大麦若葉を主原料に使用する予定。各社、「飲みやすさ」や「栄養素の含有量」「ターゲット層」などにより素材を選定するが、こだま食品ではケールに比べ苦味が少ない大麦若葉を選んだ。一方で、はちみつなど味覚を調整する素材は使わず、「青汁本来の味でおいしさを追求していく」(同社)としている。
また、自社で有機JAS認定の農場を保有する強みも活かしていく。大麦若葉は同農場で生産されたものを使用。トレーサビリティを確保することで顧客の"安心・安全"ニーズに応えていく。
「700億円市場」(同)に到達しているとされる青汁市場だが、類似品の氾濫から差別化を図ることは難しくなっている。同社では50~60歳代の中高齢層をターゲットに、原料メーカーがつくる"本物志向"の青汁で勝負する。
当面は、ハウスリストを中心とした展開。過去に行ってきた加工食品や生鮮食品の通販事業で数万件のハウスリストを保有しているという。通販展開による自社ブランドの確立で、原料の品質に対する信頼性向上を図り、ブランドの浸透で得られるOEM先との相乗効果も模索する。
こだま食品は約40年に渡り乾燥野菜加工分野に携わり、よもぎや桑の葉、ケール、大麦若葉など各種野菜パウダーを取り扱っている。年間売上高は約17億円。これまで、流通補完を目的に切干し大根など卸販売する加工食品を通販展開してきた。