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イースポーツ、品揃え武器に急拡大

2011年 1月27日 12:45

5kata.jpg スポーツやアウトドア関連商品のネット販売を手がけるeSPORTS(イースポーツ)は、豊富な品ぞろえを武器にサイトを展開し好調に拡大を遂げている。2008年7月の設立からこれまで増収増益を実現。売上高は前期(10年8月期)が13億5000万円で、今期(11年8月期)は前期比40・8%増の19億円を目標に掲げている。

 同社が運営する通販サイト「eSPORTS(イースポーツ)」ではスポーツ・アウトドアの"総合店"として、スポーツ用品、キャンプ・アウトドア、健康関連商品など18万SKUを取り扱う。

 顧客はスポーツ・アウトドアの初級者や中級者が多い。中でも最近はアウトドアが人気で全体の売り上げの30~35%を占めている。

 通販サイトは"総合"を切り口に展開しているため、品ぞろえは絶対に外せない要素。商品数では将来的には30万SKU、50万SKUと拡充させていく考え。

 同時にこだわるのが安さ。価格競争力もサイトの強みと位置付けており「品ぞろえと安さではどこにも負けずに頑張ろうと社内でも掲げている」(富田社長)という。

 そして、もう1つ注力しているのが配送スピードだ。受注してから配達までのリードタイムは最短で翌日午前中に到着する「即配便」を展開し、配送スピードの強化を図っている。

 また、豊富な商品数がプライベート・ブランド(PB)の展開にも好影響を与えている。

 同社によると、取り扱う商品数が多いほど、年間でコンスタントに売れる商品が見えてくるという。そうした売れ筋商品を集めて分析し、各メーカーにないものを補ったPBが可能であれば、積極的に展開していくという方針だ。

 そうした戦略が奏功し、PB第1弾の「3WAYシットアップベンチ」を皮切りにこれまで7アイテムを展開し、投入したPBは「一切失敗していない」(富田社長)という。

 これまでは健康系アイテムが多かったが、アウトドア関連のPB商品も計画中という。アウトドアはブランド数が多く、安価なものから高額な商品まですでに価格と質が追求されている。そうしたマーケットに入り込む余地があるのか検討を重ねた結果、今春の投入を決定した。

 取扱商品数の多さや価格競争力を強みに、まだまだ拡大を遂げていくのか、今後に注目したい。
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