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"新生プライム"が事業開始、社名は「プライムショッピング」、田端社長で再始動

2010年11月 5日 10:33

"新生プライム"が始動した。ジパング・ホールディングスが会社分割により切り離し売却した物販事業部門が11月1日付で新たに「プライムショッピング」として事業を開始した。同社の前身となる「プライム」はかつて腹筋運動器具を大ヒットさせた老舗テレビ通販企業として知られていたが、その後、ヒット商品不足から業績が低迷。債務超過状態に陥り、そうした状況から脱却すべく、金鉱山開発のジパングと今年1月に合併。それから、わずか1年足らずで再びプライム創業者の田端氏を代表とした独立の通販企業として再スタートを切ったことになる。今後の戦略について同社では「現在、経営計画を策定中で年明け以降に発表したい」としている。

11月1日付で設立および事業を開始したのは「株式会社プライムショッピング」。ジパングHDから物販事業部門(旧プライム)を3億円で取得したADエージェンシーが同日付で商号変更したもの。決算期は12月で資本金は5000万円。本社は東京・六本木に設置した。なお、従業員数は36人で、ジパングHDの物販事業部門の人員をほぼそのまま継承したようだ。

 代表取締役社長にはプライム創業者の田端一宏氏が就任。取締役は3人で前身のADエージェンシー社長で広告代理店、アドツープラド社長の岡澤隆氏、旧プライム時代に取締役だった松田健氏、ゲーム会社のセガのCOOなどの経歴を持ち、顧問契約を結んでいた香山哲氏が就任した。なお、株主構成は不明だが、同社によればプライムショッピングの大株主は田端社長だという。

 事業内容はこれまで通り、テレビ通販を軸にDMやアウトバウンド、ネットによる通販事業。これに自社開発商品などを通販実施企業や量販店などを対象とした卸販売となる。今後の戦略については「今年12月に迎える1期目の決算終了後に改めて事業戦略などの経営計画を策定する」(同社)としており現状、詳細は不明。ただ、テレビ通販を軸にネット販売や卸先の実店舗で拡販を図っていく旧プライム時代に策定しつつも累積債務などで身動きがとりにくく、思うような施策が打てなかった戦略を新会社で進めていく考えのようだ。

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