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本田技研工業とヤマト運輸 軽商用EVを検証、環境負荷や集配の実用性など

2023年 4月20日 12:00

 本田技研工業とヤマト運輸は6月1日から、本田技研工業が2024年春に発売を予定している新型軽商用EV(電気自動車)の集配業務における実用性の検証を実施する。環境負荷軽減効果に加え、集配業務における実用性や車両性能を検証する。今回の検証で軽商用バン「N―VAN(エヌバン)」をベースとしたテスト用車両を使用し、8月末まで行っていく。
 

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 検証は3台で実施し、エリアはヤマト運輸の中野営業所(東京都杉並区)、宇都宮清原営業所(栃木県宇都宮市)、神戸須磨営業所(兵庫県神戸市)。

 集配業務における実用性や車両性能の検証は、車両の使い勝手や航続距離などEVならではの実用性、ドアの開け閉めや乗り降りが多い集配業務を通じた車両の耐久性、様々な特徴を持つエリア(配送荷物が多く乗り降りの機会が多い東京23区エリア、1度の配送における走行距離が比較的長い栃木エリア、坂が多くアップダウンのある兵庫エリア)での車両性能を検証する。また、EV運用における各種基礎データの取得・検証では、日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間などの各種基礎データの取得、また複数台EV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの検証を行う。

 今回の実用性の検証のほか、冬季の集配業務を想定した外気温が氷点下になる寒冷地での充電・走行テストなど様々な環境で検証を実施しているという。これらの取り組みを通じて、商用EVとしてより実用性の高い軽商用EVの開発・普及を目指す。

 本田技研工業の新型軽商用EVは「N―VAN」をベースとして、大容量かつ助手席からリアまでフラットとなる荷室空間があるのが特長という。今回の検証ではヤマト運輸が導入を進めている小型モバイル冷凍機「Dmobico」を荷室に2台搭載し、冷蔵・冷凍品の配送に対応する。なお、「Dmobico」はモバイルバッテリーで駆動し、ドライアイスを使用しないため、より環境に配慮した配送を実現するとしている。

 
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