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楽天 日用品の「まとめ配送」開始、専用倉庫で商品を管理、複数店の商品を同梱

2010年10月 7日 11:12

楽天(本社・東京都品川区、三木谷浩史社長)は10月5日、生活雑貨や家庭用品などを対象に、複数の店舗をまたがって購入しても、まとめて商品を届けるサービスを開始した。同日付で開設した専用サイトに出品する店舗が対象で、爽快ドラッグやケンコーコムなど12店舗が参加してスタート。随時、参加企業を増やす。日用品の購入をネットで簡単に済ませたい共働きの夫婦などをターゲットに、「スーパーやドラッグストアからの代替需要を狙う」(武田和徳常務)。
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新サービスは「楽天24(トゥエンティーフォー)」。楽天市場で人気の日用品を"まとめ買い"できるのが特徴。従来は複数店舗で商品を購入した場合、それぞれの店舗で決済するため送料が高くなったり、商品が別々に届くなどの煩わしさがあり、これを解消する。

 新サービスを始めるのに当たり、楽天は専用サイト「楽天24」を開設。参加店舗は同サイトにも出品する必要がある。販売主は出店店舗で、楽天は専用サイトを運営して受注・決済・カスタマーサービスを担う。

 物流面では、専用サイトの商品を佐川グローバルロジスティクスが保有する物流センター(千葉県船橋市)で一括保管することで、複数店舗が販売する商品を同梱して届ける仕組みを構築した。配送はヤマト運輸がメーンで行う。

 スタート時の参加店舗はケンコーコム、爽快ドラッグ、エレコムダイレクトショップ、コスメスポット、激安ディスカウントワン、飲物屋、キラットなど12店舗で、今後も増やしていく。

 新サイトでは、日用品を中心とした定番商品を扱うのに加えて、定期的に特売品や季節商品も提供する。

 商品はすべて翌日配送サービスの「あす楽」や日時指定に対応し、送料は全国一律240円、購入金額3900円以上で無料となる。

 楽天では、新サービスの開始で日用品などをまとめ買いするケースが増えると見ており、客単価の改善にもつなげる。

 新サービスの受注目標は開始1カ月で1万5000~2万件。今後、「楽天24」の需要が増えれば、新たな同梱ビジネスなども派生してきそうだ。


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