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衣料品コーデの交流サイトが増加――通販サイトとタイアップ

2010年 9月21日 21:31

7kata.jpg ウェブ上で自分なりのファッションコーディネートを楽しめるコミュニティーサイトが増えている。

 元々は欧米で生まれたCGM(消費者生成型メディア)のひとつで、ファッションアイテムの画像を組み合わせて好みのスタイリングを作成し、サイト内にアップして他のユーザーと交流を図れるようにしている。

 コーディネートに使用するアイテムには、販売元であるファッション通販サイトの商品ページへのリンクが貼られており、気になる商品があれば通販サイトに飛んで購入できるのが一般的だ。

 アバター(ネット上の自分の分身)にアニメ化した服などを着させて楽しむサイトもあるが、ファッションコーデの交流サイトでは実際に手に入る商品が対象で、コンテンツではなくリアルアイテムの販売にも結び付けようとする狙いがある。

 今年4月に「iQON(アイコン)」を開設したVASILY(ヴァシリー=本社・東京都渋谷区、金山裕樹社長)は、通販サイトなどと組んで、消費者が作成したコーディネートを他のユーザーが投票し、優勝した作品の制作者にはコーディネートで使用した商品を提供する取り組みを始め、人気が出てきている。

 これまで、ファッション通販サイトでは「ミラベラ」や「ファッションウォーカー」などとタイアップを実施している。

 「ファッションウォーカー」とは9月4日に開催された「東京ガールズコレクション(TGC)」参加ブランドのアイテムを使ったスタイリングを募集。「iQON」会員のウェブ投票と、TGC来場者によるiPadアプリからの投票でそれぞれ優勝者を決めるコンテストを行った。

 結果発表は同月20日で、ウェブ投票は17日まで実施しているが、TGC会場では1日で1013人が投票し、注目を集めた。

 ヴァシリーは今後、TGCでサイトを知った消費者を含め、"ファッション好きが集う場"を訴求ポイントとして、新たな通販サイトとのコンテスト開催を計画するほか、会員が持つマイページのカスタマイズなどコーディネート作成の頻度が上がる取り組みに力を入れ、「iQON」経由での商品販売につなげたい意向だ。

 そのためには、サイト訪問者をいかに増やすかがカギとなるが、「プロモーションで消費者を呼び込んでも、コーディネートの質が下がっては魅力のないサイトになってしまう」(金山社長)とし、くちコミなどを通じて自発的にコーディネート機能を使ってくれるユーザーの囲い込みを優先。目標とする会員数は来年4月までに1万人としている。

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