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ファンケル 薬との「飲み合わせ」検索、スマホでセルフチェック提供

2021年 6月 3日 12:30

 ファンケルは、健康食品と薬の飲み合わせに関するセルフチェックサービスを始める。自社で販売する健康食品約120種類と、国内で処方・販売されている医薬品約3万種類の飲み合わせを知ることができる。

 6月10日から、通販で無料の会員登録を行った顧客向けに提供する。これまで電話窓口と直営店で案内してきた。シニア世代のネット利用の高まりを受け、利便性を高め、顧客自身がスマートフォンで確認できるようにする。

 飲み合わせ検索サービス「SDIシステム」は、安心・安全に健食を利用してもらう目的で2004年に始めた。医師監修のもと、専門部署「学術・SDIグループ」が、最新の学術文献をもとに情報を更新している。

 年間の利用件数は、約2万5000件。薬の服用率が高い50~70代を中心に、サプリメントに関する相談のおよそ20%を占める。

 ネット検索では、健食の製品名と調べる薬名を入力することで、健食と薬の飲み合わせによる影響のみ知ることができる(=画像)。製品に含まれるどの成分が影響しているかなど、詳細な説明は、従来からの専門窓口「サプリメント相談室」において電話で案内する。窓口では、飲み合わせを起点にした悩み相談から、代替製品の案内も行う。

 高齢化社会により、生活習慣病などの疾患を持つ層が増え、薬の服用率は高まっている。健食を日常的に利用する層も約3割に上る。例えば、青汁と抗凝固薬を同時に摂取すると、青汁に含まれるビタミンKの作用で血液が固まる可能性が高くなるなど、健食と薬の同時摂取は、薬の効き目に影響することがある。

 最近は、60代のインターネット利用率が90%以上になるなど、シニアのネット利用が進む。ファンケルでは、飲み合わせに関する正しい情報の提供により、安心して健食を利用できる環境を整える。

 自社で販売する健食と薬の飲み合わせに関するネット検索は、ほかに山田養蜂場が提供している。
 
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