前号に引き続き、リクルート手がける、仮想モールの「ポンパレモール」について、足元の状況や今後の展望を、責任者の常泉仁志プロデューサーに聞いた。(
――今期の施策としては。
「昨年度までの施策をさらに磨き込んでいくことが基本戦略。そこに加えて、ドコモとの提携により、5月24日からリクルートの各サービスで『dポイント』が使えるようになった。これについてはポンパレモールも参画するため、今まで『pontaポイント』のみだったところがマルチポイントとなり、dポイントも選べて、それらをモールで貯めて使えることができるようになる。dポイント経済圏のユーザーが入ってくることになり、新規顧客がたくさん来ると想定しているので、そこに向けてポンパレモールの認知を上げることに取り組んでいく。
出店者向けの施策としてもこの部分を基本軸として、新しい顧客が来た際にどのような効果を出していくか、前述の検索連動広告をしっかりドライブさせていくことを念頭に置いている」
――具体的には。
「どのタイミングでどの商品を広告出稿すればいいかということに課題を感じている出店者は多い。今はシステムで好きな時に好きな商品の広告を出稿できる環境を整えた段階にあるので、今後に関しては、データを含めて当社の方から『この企画ではこの商品をキャンペーンした方がいい』という情報を提供していきたい。これに別途料金を頂くということではなくて、出稿のための素材となる情報をサポートするという考え方。
複数ジャンルの商品を扱っている出店者も多いので、一例として『このジャンルの商品を出稿してみては』という情報提供から始める。顧客がよく検索しているキーワード、ジャンルを見て、ニーズが合いそうな商品を取り扱っている出店者にトレンドとして伝えていくこともある」
――店舗運営の支援をより手厚くするということか。
「いずれにしても、出店者にとっても、dポイントの部分での期待値は高いと想定している。対店舗、対顧客に対しての施策でそこのタイミングをしっかりキャッチしてもらうような仕掛けづくりに注力したい。
今期の軸においては、dポイントのユーザーをどうサービスに送客していくかということは、おそらく当社の全プロデューサーが与えられている命題だと思うので、(社内の)関心事としても非常に高い」
――dポイントのユーザーにポンパレを選んでもらうために打ち出すセールスポイントとは。
「従来からあるポイント還元率の高さはまず知ってもらうべきところ。(リクルートポイントと統合した時の)pontaポイントユーザーに対しても、いつでも3%以上ポイント還元があるという点をメリットとして感じてもらって、ポンパレモールを利用してもらえたという実績があるので、そこの認知は大前提として必要。
あとは、dポイントのユーザーがポイントをリアルで使うことに慣れているのか、またはネットの世界なのか、まだまだ開始してみないと分からない部分も多い。その初動を見て、どのようなキャンペーンが必要になるのかはやりながら考えていくところになる。おそらくdポイントを知らない人はほとんどいないと思うくらい認知度はある。ただ、コンビニなど街中ではたくさん使えるイメージがあるが、ではネットの中ではどれくらい使われているのか。個人的にはおそらくここが当社が担っていかなくてはいけない部分になるのではと感じている」
――コロナ禍で新規出店の受付を停止している。
「今はそこまで新規出店者を取りに行くことをやっていないので、既存出店者に満足してもらえるように、(モールの)認知度をしっかり上げていくということは対顧客の部分でテーマになると思う。まずは1回購入してもらう、使ってもらう。初めて使う人をとっていきたい。新規顧客の取り込みは出店者も期待しているところなので、全社的な取り組みの流れを上手く活用して、顧客への接触ポイントを上げていく」
――今後のEC市場の展望について。
「現時点ではコロナの影響でオンラインでの消費はさらに加速していくため、追い風はあると思う。ただ、注目されるがゆえに、セキュリティーなど守りの部分と、攻めの部分のバランスをとっていくことが大事になるだろう(おわり)
――今期の施策としては。
「昨年度までの施策をさらに磨き込んでいくことが基本戦略。そこに加えて、ドコモとの提携により、5月24日からリクルートの各サービスで『dポイント』が使えるようになった。これについてはポンパレモールも参画するため、今まで『pontaポイント』のみだったところがマルチポイントとなり、dポイントも選べて、それらをモールで貯めて使えることができるようになる。dポイント経済圏のユーザーが入ってくることになり、新規顧客がたくさん来ると想定しているので、そこに向けてポンパレモールの認知を上げることに取り組んでいく。
出店者向けの施策としてもこの部分を基本軸として、新しい顧客が来た際にどのような効果を出していくか、前述の検索連動広告をしっかりドライブさせていくことを念頭に置いている」
――具体的には。
「どのタイミングでどの商品を広告出稿すればいいかということに課題を感じている出店者は多い。今はシステムで好きな時に好きな商品の広告を出稿できる環境を整えた段階にあるので、今後に関しては、データを含めて当社の方から『この企画ではこの商品をキャンペーンした方がいい』という情報を提供していきたい。これに別途料金を頂くということではなくて、出稿のための素材となる情報をサポートするという考え方。
複数ジャンルの商品を扱っている出店者も多いので、一例として『このジャンルの商品を出稿してみては』という情報提供から始める。顧客がよく検索しているキーワード、ジャンルを見て、ニーズが合いそうな商品を取り扱っている出店者にトレンドとして伝えていくこともある」
――店舗運営の支援をより手厚くするということか。
「いずれにしても、出店者にとっても、dポイントの部分での期待値は高いと想定している。対店舗、対顧客に対しての施策でそこのタイミングをしっかりキャッチしてもらうような仕掛けづくりに注力したい。
今期の軸においては、dポイントのユーザーをどうサービスに送客していくかということは、おそらく当社の全プロデューサーが与えられている命題だと思うので、(社内の)関心事としても非常に高い」
――dポイントのユーザーにポンパレを選んでもらうために打ち出すセールスポイントとは。
「従来からあるポイント還元率の高さはまず知ってもらうべきところ。(リクルートポイントと統合した時の)pontaポイントユーザーに対しても、いつでも3%以上ポイント還元があるという点をメリットとして感じてもらって、ポンパレモールを利用してもらえたという実績があるので、そこの認知は大前提として必要。
あとは、dポイントのユーザーがポイントをリアルで使うことに慣れているのか、またはネットの世界なのか、まだまだ開始してみないと分からない部分も多い。その初動を見て、どのようなキャンペーンが必要になるのかはやりながら考えていくところになる。おそらくdポイントを知らない人はほとんどいないと思うくらい認知度はある。ただ、コンビニなど街中ではたくさん使えるイメージがあるが、ではネットの中ではどれくらい使われているのか。個人的にはおそらくここが当社が担っていかなくてはいけない部分になるのではと感じている」
――コロナ禍で新規出店の受付を停止している。
「今はそこまで新規出店者を取りに行くことをやっていないので、既存出店者に満足してもらえるように、(モールの)認知度をしっかり上げていくということは対顧客の部分でテーマになると思う。まずは1回購入してもらう、使ってもらう。初めて使う人をとっていきたい。新規顧客の取り込みは出店者も期待しているところなので、全社的な取り組みの流れを上手く活用して、顧客への接触ポイントを上げていく」
――今後のEC市場の展望について。
「現時点ではコロナの影響でオンラインでの消費はさらに加速していくため、追い風はあると思う。ただ、注目されるがゆえに、セキュリティーなど守りの部分と、攻めの部分のバランスをとっていくことが大事になるだろう(おわり)