ニッセン F1層開拓へブランド再構築、第2フェーズは双方向性
ニッセンは、設立40周年(※現ニッセンホールディングス)に当たる今期、ブランドの再構築に取り組んでいる。この一環として、今春から女優の香里奈さんを起用したテレビCMの放映などで、"ニッセン"ブランドのイメージアップを図ってきたが、第2フェーズの取り組みとして、ファッションショー形式の消費者参加型イベントを開催。顧客とともに新たなブランドを"共創"する姿勢を打ち出す。
ニッセンが進めているブランド再構築の取り組みは、従来なかなかリーチできなかったF1層女性の獲得を狙ったもの。同社の場合、品質と価格競争力のある商品を開発してきたが、関係者によると、ブランドイメージの兼ね合いから若年層顧客には"チープ"と受け止められがちだったという。このため同社は40周年を機に大規模なブランド再構築の施策に着手。社内に戦略プランニング本部を設置し、従来の商品に対する"チープ"というイメージを"リーズナブル"というイメージへと転換させ、F1層のファンを開拓していくことにした。
まず、同社が着手したのは、若い女性に人気のある女優の香里奈さんをイメージキャラクターに起用したテレビCM等の展開。同社の場合もともと商品力はあり、あとは買う前のイメージをいかに作り上げるかになる。
夏カタログの展開にあわせて今年4月に投入したテレビCMでは、サイトで提案しているコーディネートの商品を着用した香里奈さんが登場するCMを5パターン制作。通販サイトで紹介するコーディネート番号を表示するといったネット誘導の仕掛けを盛り込むほか、4月11日夕方の同一時刻に系列各局で5パターンのCMを全国一斉放映するなど、インパクトのある展開も行っている。
このテレビCMの展開は、いわばニッセンから消費者に働き掛けたイメージアップ策だが、さらに第2フェーズとして打ち出したのが、消費者と一緒に新たなブランドを"共創"するという双方向性を持たせた施策。具体的には、8月21日に都内で開催する消費者参加型イベント「nissen BEST STYLING CONTEST2010」になる。
同イベントは、一般消費者からニッセンの商品を取り入れたコーディネートを募り、第2次審査をパスした入賞者100人がモデルとして参加できるというもの。参加者がコンテストに出席する香里奈さんと同じランウェイを歩けるというのが売りだ。また、通販サイト等で上位入賞者のコーディネートを紹介する形で消費者と新たなブランドを作るという姿勢を打ち出していく。
因みに、コンテストの応募者は約300人。自社サイトやファッション誌での告知のほか専門学校等でのチラシ配布、モデルのブログでの紹介などを行っており、20代を中心にスタイリストや子供を持つ主婦など幅広い層から応募があったという。
すでにコンテストに参加できる入賞者100人の選出を終え、21日の本番を待つ段階だが、都内に設置する自社プレスルームでのコンテスト開催前の商品展示、コンテスト終了後の上位入賞者のコーディネート展示などを通じ、新たなブランドイメージの浸透を図る考え。一連の取り組みを通じ、F1層の取り込みができるか、動向が注目される。
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ニッセンが進めているブランド再構築の取り組みは、従来なかなかリーチできなかったF1層女性の獲得を狙ったもの。同社の場合、品質と価格競争力のある商品を開発してきたが、関係者によると、ブランドイメージの兼ね合いから若年層顧客には"チープ"と受け止められがちだったという。このため同社は40周年を機に大規模なブランド再構築の施策に着手。社内に戦略プランニング本部を設置し、従来の商品に対する"チープ"というイメージを"リーズナブル"というイメージへと転換させ、F1層のファンを開拓していくことにした。
まず、同社が着手したのは、若い女性に人気のある女優の香里奈さんをイメージキャラクターに起用したテレビCM等の展開。同社の場合もともと商品力はあり、あとは買う前のイメージをいかに作り上げるかになる。
夏カタログの展開にあわせて今年4月に投入したテレビCMでは、サイトで提案しているコーディネートの商品を着用した香里奈さんが登場するCMを5パターン制作。通販サイトで紹介するコーディネート番号を表示するといったネット誘導の仕掛けを盛り込むほか、4月11日夕方の同一時刻に系列各局で5パターンのCMを全国一斉放映するなど、インパクトのある展開も行っている。
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同イベントは、一般消費者からニッセンの商品を取り入れたコーディネートを募り、第2次審査をパスした入賞者100人がモデルとして参加できるというもの。参加者がコンテストに出席する香里奈さんと同じランウェイを歩けるというのが売りだ。また、通販サイト等で上位入賞者のコーディネートを紹介する形で消費者と新たなブランドを作るという姿勢を打ち出していく。
因みに、コンテストの応募者は約300人。自社サイトやファッション誌での告知のほか専門学校等でのチラシ配布、モデルのブログでの紹介などを行っており、20代を中心にスタイリストや子供を持つ主婦など幅広い層から応募があったという。
すでにコンテストに参加できる入賞者100人の選出を終え、21日の本番を待つ段階だが、都内に設置する自社プレスルームでのコンテスト開催前の商品展示、コンテスト終了後の上位入賞者のコーディネート展示などを通じ、新たなブランドイメージの浸透を図る考え。一連の取り組みを通じ、F1層の取り込みができるか、動向が注目される。