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ジュピターショップチャンネル 定額配送を本格化、半年・1年の送料を事前徴収、購入回数アップへ

2020年 6月11日 07:34

 通販専門放送を行うジュピターショップチャンネル(JSC)が送料定額サービスの本格展開を開始した。通常、配送費は商品のサイズごとに都度、徴収しているが、送料定額サービスではあらかじめ一定額の送料を徴収。一定期間にわたって追加の送料を徴収せず、配送するもの。数年前から一部の顧客に限定して実施してきたが、購入頻度の向上などに効果があったために、広く展開することにした。同社では本格展開で送料定額サービス利用者が現状の3割程度、増えると見込んでおり、業績拡大に寄与させたい考えだ。

 JSCが6月5日から本格展開を開始した送料定額サービスは一定期間の送料をあらかじめ徴収し、当該期間の商品配送分については何度、配送しても追加の送料を徴収しないもの。同社が販売するほぼ全商品が対象だが、「送料込」として販売している商品や返品の際の送料などは対象外となる。1年と半年のコースを用意。料金は1年コースが税込4086円、6カ月コースが同2420円。途中解約時の払い戻しはしない。

 同社では通常、送料は商品サイズに合わせ、最小のSサイズでは6点まで税込660円。以降、1点につきMサイズは同880円、Lサイズは同1100円、LLサイズは同1430円、3Lサイズは同2750円と配送毎に徴収している。今回開始した送料定額サービスの加入者からは期間中、何度、配送しても都度配送料を徴収しない。

 同サービスの申込受付は毎月1~25日までで、申込月の翌月から適用する。なお、適用するのは申込者のみで同居者する家族であっても本人以外は適用しない。また、同サービスに登録可能な住所は1カ所のみで、他の住所への配送は適用外。

 送料定額サービスはすでに2009年から一部の顧客に限定して展開中。同社によると、未利用者と比較して、購入回数が増え、売上増につながっていることなどから、対象者を絞らず広く展開していくことを決めたという。送料定額サービスの本格展開で同サービスの利用者数が現状の30%程度増えると見込んでおり、1客あたりの購入頻度を増やし、業績拡大に貢献させたい狙いだ。
 
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