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エーアイエージェント カウンセリングアプリ開発、「AI美容部員」が商品提案

2020年 4月23日 13:30

 エーアイエージェントは4月、AIを活用した化粧品のカウンセリングアプリ「AI部員」の提供を始める。カウンセリングで提案するのは、全国にある既存の化粧品。1年で100万人のユーザー獲得を目指す。カウンセリングで提案した商品のサンプル提供を通じて、企業の販促も支援する。

 肌質や年齢、性別、肌悩み、生活習慣、使用感の嗜好、なりたい肌など複数の質問、複数のSNSやくちコミサイトの情報も収集・分析して最適な化粧品を提案する仕組みを構築した。カウンセリングは、ユーザーのフィードバックを受けて、精度を高めていく。アプリは、美容関連の情報を配信するキュレーションメディアの機能も持たせる。

 提案するのは、全国にある化粧品。百貨店やドラッグストア、通販など、さまざまな販路で売られるラグジュアリーブランドからプチプラコスメまで、スキンケア13万アイテムをデータベースとして登録。市場に流通する8割ほどの商品をカバーしているという。

 その中から、カウンセリングの深さに応じて3つの商品を提案する。提案された商品は、アプリを経由して企業の販売サイトに誘導するほか、サンプルを提供する。企業には、任意でアプリを通じた購入を評価してもらい販売手数料を求めるほか、サンプルの提供に向けた協力を求める。早期に100~200社の協力を募り、ユーザーへのサンプル提供の際に、販促資料の同梱などにも対応する。カウンセリングの透明性は確保しつつ、アプリに広告出稿できる仕組みも設ける。企業と連携しつつ、店頭でアプリを体験できるサービスも展開することで、認知を高めていく。

 将来的に、ボディケアやヘアケアのカウンセリングも行えるようにする。また、韓国コスメなど海外の化粧品のデータベース化、海外展開も視野に入れる。収集したデータを使った販促、商品開発支援などBtoB事業の展開も予定している。  海外では、毎月定額で化粧品サンプルを届けるサブスクリプションが人気。エーアイエージェントも複数のサンプルを安価に提供する「コスメボックス」の展開を検討している。「多くの企業は、街頭やウェブを通じたサンプリングに相当なコストを使う。『AI美容部員』は、カウンセリングを介した提案のため、よりロイヤリティの高い潜在顧客にリーチできる」(松本社長)とする。 
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