パソコンやプリンター、その他周辺機器の製造・販売を行う日本HPでは、以前より「eスポーツ」の需要拡大に伴ってゲーミングPC販売の強化を実施している。関連してリアルイベントを通じたEC誘導も実施するなど、商機が拡大している。今後はより広義な意味でeスポーツ市場を捉えて、さらなる周辺需要の獲得に向けた舵取りにも着手していく。
同社ではゲーミングPCの主力商品として「OMEN(オーメン)」シリーズや、エントリーモデルである「Pavilion Gaming(パビリオンゲーミング)」シリーズを展開。全販路の中でも自社通販サイトでの売れ行きが最も高いという。
販促としてはツイッターでHPとは別に、「オーメン」のブランドでアカウントを持っており、担当者が毎日情報発信を行って、ファンとのコミュニケーションを図っている。
また、PC本体だけではなく、周辺アクセサリーやゲーミング専用チェア、同社としては初となるパーカーやTシャツといったファッションアイテムも同ブランドで展開。若年層がターゲットの商材となるため、高額なゲーミングPCの入り口商品として、様々な価格レンジの商材も提供してブランドとの接点を広げている。そのほかにもプロゲームチームのスポンサードを行うなど、従来からブランド認知活動は精力的に行っていた。
しかしながら、「これまではeスポーツだけにしか力を入れていなかった」(Eコマース事業本部コンシューマービジネス本部の沼田綾子本部長)と反省。今後もeスポーツ市場での販売は強化していく前提はあるが、その上で”ゲーム”の捉え方が狭すぎたことを課題として挙げた。同社によるとプロゲームプレイヤーが対戦ゲームを行うだけではなく、そのゲーム中継のストリーミング視聴や、クリエイターとしてのゲーム制作など、周辺にも数多くのニーズが存在すると考えるようになったという。
そのため、同社でもプレイヤー以外の目線でのゲームの多様な楽しみ方を発信したり、スポンサード先としてストリーマー(ゲーム実況者)なども対象に入れていくことも今後は検討する。
ゲームショウでの販促奏功
なお、ゲーミングPCに関してはリアルイベントと連動したEC送客施策との相性が高いと見ている。
今年では9月に国内ゲームイベントの「東京ゲームショウ」に出店。3年目の出店となった今回についても、オーメンの体験ブースを設けてブランドのPRを実施。また、英国のトッププロのゲームチームも招いて、同社がスポンサードする日本チームとの対戦企画も行った。
会場ではブランドの特設ECサイトにリンクするQRコードを掲載したチラシを計画的に配布。チラシから想定通りのEC集客につながったほか、メルマガ登録数も大きく増やすことができたようだ。
「若年層にリーチすることが当社として大きなテーマにある中、ゲームという強いコンテンツはアプローチするのに非常に良い。そういった意味でも投資している」(沼田本部長)とした。
そのほか、10月上旬にも家電量販店のソフマップの実店舗で体験イベントを行ったほか、大阪など東京以外の地域でも同様の立て付けで実施。若年層の消費者を集めてブランドに触れる機会を積極的に設けてファン化することで、その後の継続的な購入につなげていく考え。
同社ではゲーミングPCの主力商品として「OMEN(オーメン)」シリーズや、エントリーモデルである「Pavilion Gaming(パビリオンゲーミング)」シリーズを展開。全販路の中でも自社通販サイトでの売れ行きが最も高いという。
販促としてはツイッターでHPとは別に、「オーメン」のブランドでアカウントを持っており、担当者が毎日情報発信を行って、ファンとのコミュニケーションを図っている。
また、PC本体だけではなく、周辺アクセサリーやゲーミング専用チェア、同社としては初となるパーカーやTシャツといったファッションアイテムも同ブランドで展開。若年層がターゲットの商材となるため、高額なゲーミングPCの入り口商品として、様々な価格レンジの商材も提供してブランドとの接点を広げている。そのほかにもプロゲームチームのスポンサードを行うなど、従来からブランド認知活動は精力的に行っていた。
しかしながら、「これまではeスポーツだけにしか力を入れていなかった」(Eコマース事業本部コンシューマービジネス本部の沼田綾子本部長)と反省。今後もeスポーツ市場での販売は強化していく前提はあるが、その上で”ゲーム”の捉え方が狭すぎたことを課題として挙げた。同社によるとプロゲームプレイヤーが対戦ゲームを行うだけではなく、そのゲーム中継のストリーミング視聴や、クリエイターとしてのゲーム制作など、周辺にも数多くのニーズが存在すると考えるようになったという。
そのため、同社でもプレイヤー以外の目線でのゲームの多様な楽しみ方を発信したり、スポンサード先としてストリーマー(ゲーム実況者)なども対象に入れていくことも今後は検討する。
ゲームショウでの販促奏功
なお、ゲーミングPCに関してはリアルイベントと連動したEC送客施策との相性が高いと見ている。
今年では9月に国内ゲームイベントの「東京ゲームショウ」に出店。3年目の出店となった今回についても、オーメンの体験ブースを設けてブランドのPRを実施。また、英国のトッププロのゲームチームも招いて、同社がスポンサードする日本チームとの対戦企画も行った。
会場ではブランドの特設ECサイトにリンクするQRコードを掲載したチラシを計画的に配布。チラシから想定通りのEC集客につながったほか、メルマガ登録数も大きく増やすことができたようだ。
「若年層にリーチすることが当社として大きなテーマにある中、ゲームという強いコンテンツはアプローチするのに非常に良い。そういった意味でも投資している」(沼田本部長)とした。
そのほか、10月上旬にも家電量販店のソフマップの実店舗で体験イベントを行ったほか、大阪など東京以外の地域でも同様の立て付けで実施。若年層の消費者を集めてブランドに触れる機会を積極的に設けてファン化することで、その後の継続的な購入につなげていく考え。