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イー・ロジット 東西から商品出荷、大阪の拠点が今秋に本格稼働

2019年 7月25日 16:00

 通販物流のイー・ロジットは今秋、大阪市と東京・足立区で4月に開設した2物流センターの本格稼働をスタートする。関西(大阪)初となる物流センターは、輸送費や宅配便をはじめとしたコストがアップする中、在庫を分散することでコスト抑制を可能にする戦略的な拠点ともなる。新たな2拠点の本格稼働により、拡大を続けるネット販売市場の物流の受け皿として既存クライアントと新規荷主のニーズに応じていく。
 
 これまでの東京と埼玉の3拠点体制においては、都圏から荷主の全国の顧客へ商品を発送していた。しかし、宅配便の運賃の値上げ、また荷主からイー・ロジットの拠点への在庫の輸送費などアップする中、荷主の運賃コスト上昇に直結する状況になった。

 今回、関西に物流センターを開設したことで、荷主の運賃コストを抑制する狙いがある。全国を販路としている荷主が大半の中、東西の双方の拠点から出荷することで、低額な宅配便運賃の提供を受けられるようになる。同時に荷主から東西それぞれのイー・ロジットへの在庫の横持ちなどに関しても、輸送距離の短縮化で輸送費を抑制することも可能となるようだ。

 大阪市西淀川区に開設した「大阪フルフィルメントセンター」は、約2万700平方メートルの床面積となる。同拠点の開設に伴い関西を担当する営業部署も発足しており、新規荷主の開拓なども進め、関西での事業の拡大を図っていく。

 一方、同時に開設した東京・足立区の「足立フルフィルメントセンター」は、既存の「東京フルフィルメントセンター」「埼玉フルフィルメントセンター」「三郷フルフィルメントセンター」に加えて首都圏4拠点目の拠点。4拠点は10キロメートル圏内に菱形に所在し、それぞれの拠点での人材の相互融通や荷物の横持ちなどのシナジーを発揮できる。

 「足立フルフィルメントセンター」も今秋の本格稼働を予定している。既存3拠点は満床状態であったことから、首都圏にも新拠点を開設する。

 また、最近は宅配便運賃の引き上げから、通販物流を手掛ける他の3PLで荷主離れなどの事態も発生しているようで、そのような荷主がイー・ロジットへ相談を持ち掛けることが増えているという。新たな拠点も含め首都圏の拠点で物流委託先を探す荷主への対応も行えるようにしている。
 
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