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日本郵便とメルカリ 「はこぽす」で発送受付、実証実験を首都圏4カ所で

2019年 5月23日 13:15

 日本郵便とメルカリは5月16日、フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品を郵便局や駅などに設置している宅配便ロッカー「はこぽす」から発送する実証実験に近く着手すると発表した。両社は「メルカリ」向け配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」を2017年6月から提供し郵便局とコンビニのローソンで発送受付を行っているが、朝方のコンビニでの混雑、あるいはコンビニの人手不足などの問題もあり、より手間なしに都合の良い時間帯に発送できるサービスが必要となっているのに対応する。実証実験の結果を踏まえてUI等を検証し、展開地域の拡大を検討していく。

 実証実験は、八千代郵便局(千葉県、24時間対応)、JR東日本・新松戸駅(同、同)、JR東日本・南与野駅(埼玉県、初電から終電まで対応)、ローソンゲートシティ大崎アトリウム店(東京都、7時から22時まで対応)の首都圏4カ所に設置している「はこぽす」で実施する。いずれも「ゆうゆうメルカリ便」の利用が多いエリアで、また郵便局、駅、コンビニというバリエーションを広げて選定しているという。

 「はこぽす」を利用した商品発送は、出品時に「ゆうゆうメルカリ便」を配送方法として指定すると利用できるようにする。そして発送する荷物を持ち込み、「はこぽす」本体の画面で「荷物の発送」を選択した上で、スマホに「メルカリ」のアプリで「郵便局用2次元コード」を表示した画面をリーダーにかざす。そうすると伝票が出力され、その伝票を荷物に貼り付け、「はこぽす」の画面案内に従って荷物をボックスへ入れて完了となる。

 今回の実証実験についてメルカリの田面木宏尚執行役員は「我々は設立当社から常に配送や出品の体験をより簡単にできる取り組みを行ってきている。今回の『はこぽす』での発送の受付は、コンビニへ行ってレジ前に並んで待つということなしに出品をより簡単に行えるものとなると考えている」と述べた。

 一方、日本郵便の大角聡郵便・物流営業部長は「郵便局窓口が開いていない時間帯の早朝などの発送では、コンビニで出そうとしても朝は混雑して出しづらい。『はこぽす』があれば、差し出しに便利になることが期待できる」とした。

 5月16日にデモを行った八千代郵便局は、日本郵便とメルカリが3月14日から行っている郵便局内で無償の梱包資材を備えた梱包作業スペース「つつメルすぽっと」の実証実験の拠点でもある。同実験の反応について田面木執行役員は「好評をいただいている。梱包資材が不足してしまうようなことも起きているようだ。出品に関連する体験をより簡単にできる取り組みであり、いろいろなところで梱包資材を提供できるような体制にしていきたい」と語っ
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