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ケンコーコム、米国サプリの取り扱い開始、シンガポール子会社通じ

2010年 6月10日 15:47

142品目を投入、健食部門拡大の布石に

ケンコーコム(KC=本社・東京都港区、後藤玄利社長)は6月4日から、海外子会社のケンコーコムシンガポール(KCSG)を通じ、米国製サプリメントの販売を開始した。健食の売り上げ構成比拡大を狙ったもので、142品目を投入。個人輸入で日本の消費者でも購入できる形にした。KCの本サイトでは日用品等の売り上げが拡大し、健康関連商品の通販サイトとしての特徴が薄れていたが、米国のサプリメントをドライバー商品に育成、原点である健食部門の強化を進める。
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6月4日からKCSGで販売を開始したのは、米国のサプリメントメーカー、Natrol社とNordic Naturals社の製品で、米国子会社のケンコーコムUSAを通じて調達。「ビタミン」や「ミネラル」「オメガ3フィッシュオイル」など1000円前後のものを中心に展開する。発送対象国は中国やマレーシア等約30カ国。日本の場合、在庫があれば10日程度で届けられるという。

 取り扱う商品は、一般的な素材を使用したものだが、KCでは海外サプリメントが国内で販売されている低価格商品の半額程度で、成分含有量や加工技術などの関係で効果感を得やすい点に着目。「こうした商品を安心して購入できるようにすれば、日本の消費者のサプリメントに対する見方も変わるかも知れない」(後藤社長)としており、海外サプリメントの展開を起点にグループとして健食部門の拡大を進める。

 また、全般的な商品戦略としては、米国およびシンガポール子会社の調達機能を活用し、圧倒的な価格競争力、あるいは入手が困難な海外NB商品を開拓していく考え。これまでのロングテール戦略で効率面の課題が浮上していることを受け、こうした海外NB商品を新たな成長のドライバーに育成する。

 この部分では、既に4月下旬から米国直輸入の500ミリリットル入りミネラルウォーターを1本当たり32円(64本セット)で販売するといった取り組みを行っており、今回の米国製サプリメント取り扱いは、これに続く施策になる。KCの後藤社長は、「国内の縛りを外して考えると、まだまだできることはたくさんある」としており、さらに海外NB商品の展開を積極化していく構えだ。



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