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トゥ・ディファクト 新顧客層の開拓を強化、「ゾゾ」「LINE」を活用

2018年 4月19日 09:54

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 大日本印刷(DNP)グループで書籍のネット販売を手がけるトゥ・ディファクトが通販サイトの新規顧客の獲得を進めている。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を活用した販促や、無料通信アプリ「LINE」とのID連携などを開始。運営する通販サイト「honto(ホント)」(=画像)の主要顧客層である"本好き"以外の層に対してリーチを図るのが狙いだ。

 トゥ・ディファクトは3月8~31日の期間、「ゾゾタウン」で5000円以上を購入した顧客のうち先着100万人を対象に、「ホント」で使える電子書籍1000円分のクーポンを配布する「ZOZOオマケ」を実施。これまで接点がなかった層へのアプローチを狙ったものだが、同社によると「順調に新規客を獲得できた」(ハイブリッド事業企画部)という。

 3月27日には「LINE」とのID連携を開始。「LINE」のIDを持つユーザーはLINEアカウントを用いて「ホント」のサービスを利用できる。

 SNS経由でログインができる「ソーシャルログイン」の機能としてはすでに「ヤフー」や「フェイスブック」、「グーグル」との連携を行っていたが、幅広い世代に使われている「LINE」を追加することで利便性向上と、顧客接点の強化を狙った。その結果、連携開始からすぐに「LINE」経由のログインが行われており、トゥ・ディファクトでは手ごたえを感じている。

 「ホント」の会員獲得策は、丸善やジュンク堂書店などDNPグループの書店と連携して、レジで地道に提案するケースが多い。そうして獲得した会員の多くは"本好き"の層が占めることになる。同社では新たな層を掘り起こすべく、「ゾゾ」や「LINE」といった属性が異なる会員組織の活用や連携を強化している。

 その一方で、主要顧客層をにらんだ取り組みも着実に進めている。4月2日にはブックレビューコミュニティサイト「ブクログ」とサービス連携を開始。ユーザーがID連携を行うことで「ブクログ」と「ホント」それぞれの新規会員登録やログインが手軽に利用できるようになる。

 このように新たな顧客層の開拓と並行しコア層の利便性アップにも動く同社。現在450万人の「ホント」会員をさらに底上げし、売り上げ拡大につなげたい考えだ。

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