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ヤッホーブルーイング かつお節使ったビール発売

2018年 3月23日 09:44

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  クラフトビールの製造販売を行うヤッホーブルーイングは4月1日から、新しいビールを発売する。かつお節を使用したもので、トロピカルなフルーツの香りと、うま味成分によるコクが特徴。ビールに使用できる原材料を追加する酒税法改正後の第1弾商品で、これまで発泡酒区分だったものをビールとして取り扱う。「安い」「おいしくない」といった発泡酒のイメージを払しょくし、新規客層の拡大につなげる考え。まずは4000ケースを限定販売し、売れ行きを踏まえて継続する。

 発売するのは「SORRY UMAMI IPA」(350ミリリットルで税込価格は288円)。原材料に加えたかつお節のうま味成分で、酵母の動きを活性化させて発酵を促進した。香りが引き立つ、華やかな味わいが特徴となる。

 パッケージは、日本らしさと革新性を重視したデザインを採用している。「傾奇者」と「かつお」のイラストに加えて、荒波とカタカナを配して「革新的なジャパニーズビール」とのメッセージを込めた。まずは自社通販サイトなどのネット販売で取り扱い、4月5日からは飲食店での取り扱いも始める。

 4月1日に改正酒税法が施行され、ビールに使用できる原材料が拡大する。新たに、かつお節のほかに、コリアンダーシードやハーブ、果実なども対象として加わった。これまで発泡酒区分だったものがビールとして販売できるようになる。

 同商品はもともと米国向け輸出商品として通年で販売しており、2016年には一部コンビニなどで発泡酒として限定販売。酒税法改正を受けて、ビールとして新たに販売を開始する。同社では約15種類のビールを取り扱っているが、酒税法の改正で新しくビールとして販売できるものは同商品のみになる。

 発売にあわせて顧客向けには、通販サイトやSNSで告知する。法律の改正を説明し、新商品としてのビールの発売を説明する。井手社長は「お客様には『ありがとう』を伝えながら訴求したい」とした。3月14日の発表会で、井手社長はかつおの仮装で登場した。「海外でビールとして販売されているものが日本では発泡酒だった。改正後は個性的なビールで市場を盛り上げたい」(井手社長)とした。



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