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新サイトは、30歳前後の女性をターゲットに設定。大人の女性への移行期に当たる当該層はプチプラファッションを卒業後、日々の服装に悩むことが多いことから、コーデ提案のビジュアルを中心にアラサー女性の服選びから着こなしまでをサポートする(=画像)。
サイト開設に当たっては、スタイリストの諸岡史織さんが参画。さまざまなファッションブランドの中から着回しが効くアイテムなどを厳選して販売する。
スタート時の取り扱いアイテム数は約50型で、毎月30型程度を投入する。単に品ぞろえを増やすことはせず、プロの目線で着回しができる商品を中心に厳選して差別化を図る。将来的には自社ブランドのアクセサリーなどを展開することも視野にあるようだ。
コーデを重視する方針から、MDについては、レディース衣料で売れ筋のワンピースは極端に少なく、飽きやすい柄物も絞った。大人の女性への移行期を意識し、色味もパステルは避けて綺麗めなカラーを中心にしているという。また、流行りものは安く手に入れたいという消費者ニーズをくみ取り、服は手に入れやすい価格から中価格帯までを提案。靴やバッグなどのファッション小物は少し高めのアイテムを中心にそろえた。
トップページではコーデ画像やスナップ写真を数多く掲載するなどビジュアルを前面に出し、コーデ画像や各商品の詳細ページではポイント解説やスタイリングのコツなどを丁寧に伝える。
集客面ではSEO対策やアフィリエイト、インフルエンサーマーケティングなどが中心となるが、10月末をメドに通販サイトと行き来できるウェブマガジン「ファッションコーディネートラボラトリー」を始動する。
同マガジンでは、例えば"シャツのまくり方で変わる印象"などプロ目線のコンテンツを発信するほか、ファッションの用語集なども用意。「コーデに特化した"オタク度"の高い情報を届けることで差別化し、マガジンからEC集客につなげる」(外山隆浩CEO)としている。
また、同社はスタイリングの学習機会を増やすことを企業ビジョンにスタート。今回のECは第1弾のサービスと位置づけており、今後はチャットなどを介してウェブ上でパーソナルスタイリングをより気軽に受けられるサービスを構築したい考え。最近はAIによるレコメンドサービスも目立つが、「AIが浸透すればするほど、人が行うことの価値も再認識されるのでは」(外山CEO)とし、AI時代に逆張りしてスタイリストを囲い込んだ付加価値サービスで勝ち残りを目指す。そのためにも、消費者が接しやすいECのサービス認知を高め、信頼感を醸成して第2、第3のスタイリングサービスを事業化していく。