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ファンケル  アジア進出を加速、EC強化し2018年に60億円規模に

2016年11月17日 10:19

 4-1.jpgファンケルが海外展開を強化する。一度は撤退したタイなどへの再進出を計画するほか、中国では店舗展開を中心とする展開から急成長するネット販売にも取り組む。米国で展開する「boscia(ボウシャ)」を除く海外売上高は2018年3月期に前年比5~10%増となる57~62億円(計画する造酒率から本紙で算出した推計値)の売り上げを目指す。

 ファンケルブランドの展開国は、昨年末の時点で2カ国1地域。店舗販売は中国、香港の販売代理店であるFNL社、FNCCL社を通じて展開。香港に39店舗、中国に175店舗、台湾に3店舗を展開する。16年にはシンガポール進出も果たす計画。16年末に香港で1店舗、中国で7店舗、台湾で4店舗、シンガポールで5店舗を新たに出店する。17年末に中国では200店舗超の体制を築く考え。香港も40店超、台湾も10店舗超、シンガポールも約10店舗を展開する。

 16年3月期に「ボウシャ」を除く海外売上高(海外への卸販売売上高)は約60億円に達している。今上期は前年同期比2・5%減の約29億円で折り返し。通期でも前年比6・9%減の約56億円を計画している。

 4-2.jpg今後は、販売代理店と連携しつつ化粧品を中心とするネット販売を強化。今年12月の香港を皮切りに、17年には中国、台湾、シンガポールでネット販売を始める計画。来年以降、マレーシアや韓国、インドネシア、タイ、ベトナムなど成長市場である東南アジアを中心に海外進出を加速させていく。

 海外の販売代理店が持つのは「ファンケルブランド」の化粧品に関する独占販売権。今のところ健康食品は3品の展開にとどまる。今後は健食において異なるパートナー企業と展開していくことも検討する。

 一方、米国市場で展開する「ボウシャ」は年率15~20%の成長を目指す。現在、化粧品専門店「セフォラ」と組み、「ブラックシリーズ」(=画像㊤)や「椿シリーズ」(=画像㊦)を北米を中心に1100店舗で販売する。前期売上高は約22億円。今上期も前年比10%増と好調を維持しており、通期で同13・2%増となる24億4000万円の売り上げを見込む。

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