オットージャパンは、ファッションブランド「FABIA(ファビア)」の成長スピードを加速する目的で、今秋冬シーズンからブランディングやマーケティング、販促などの各領域で新たな挑戦に乗り出す。
ブランディングでは、2015年春夏からブランドミューズを務めるモデルで女優の松島花さんを継続起用するとともに、モデルで女優の佐々木希さんを新ミューズに迎える"ダブルミューズ"の展開で「ファビア」の認知拡大につなげる(=
画像)。また、クールな着こなしが似合う松島さんと、柔らかくフェミニンな印象の佐々木さんの同時起用はブランドとしての世界観の幅が広がるメリットもあるという。8月19日には2人が登場する今秋冬シーズンのウェブムービーを公開している。
ウェブマーケティングについては、7月26日にLINEの公式アカウントを開設して無料スタンプを配布したところ、3週間程度で累計の友だち数が300万人を超えるなど、タッチポイントが大きく広がった。今後は"パーソナライゼーション"と"マルチチャネル"をキーワードに効果的なアプローチを図る。
パーソナライゼーションについては、LINEビジネスコネクトを使った1to1コミュニケーションを実施。LINEユーザーがお気に入り登録した商品が値下がりしたときなどにプッシュ通知を送る。また、同様の取り組みはマーケティングオートメーションツールを活用してメール配信も行っているが、シナリオを増やして顧客ごとの情報発信を強化する。
加えて、通販サイト自体のパーソナライズ化にも着手。人工知能アプリを導入して画像認識によるレコメンドを実践しているが、今後はチャットのインターフェイス上で服のレコメンドやカスタマーサポートも行う。
11月上旬をメドにシナリオベースでの想定Q&Aを開始するが、吹き出し部分にダブルミューズが登場し、パーソナルスタイリストのように答えてくれるという。また、17年中には想定Q&Aではなく、自然言語処理で回答できるサポート体制を整えたい考え。
マルチチャネル化については、カート放棄メールを送っても開封しない顧客に、例えばフェイスブックでカートに入ったままの商品を広告として表示する取り組みを9月にも始める。また、カタログを届けたユーザーの購買状況を把握し、購入していない顧客にはマーケティングオートメーションツールを使ってフォローメールを送る取り組みも今秋冬から始める予定で、各種メディアを横串にして顧客コミュニケーションのマルチチャネル化を推進する。
秋冬のプロモーションは、ポップアップストアを都内に2店舗展開する計画で、10月6~19日までは渋谷駅・東急東横店西館1階SHIBUYAスクランブルⅠポップアップステージAに、11月3~23日までは渋谷ヒカリエShinQs4階イベントステージ4にそれぞれ出店する。
店舗展開に合わせて、「ファビア」では10月からは従来よりもワンランク上のコレクションを初めて投入する。裏地にこだわって脱いでもおしゃれな商材など、一歩大人の女性になれるアイテムを中心に20型程度を展開。ボトムやトップス、ワンピース、アウターなど同コレクションでコーディネートが組めるようにし、カタログやウェブでも特集を組む。価格帯は通常商品に比べて20~30%高いという。
また、「ファビア」はワンピースが商品構成比、売り上げともに高いが、コンセプトでもある働く女性を応援するためにも、靴の強化に乗り出す計画で、履き心地と格好良さを両立した新コンセプトの靴を17年春夏から投入したい意向だ。
3周年を迎えた「ファビア」は売上高が順調に伸びているのに加え、EC化率も17年2月期は80%に拡大する見通しだが、「ブランドの成長は3年~5年目が非常に大事」(大久保武執行役員)とし、投資を継続してパーソナライゼーションやブランディングなどの強化に努める。 (つづく)
ブランディングでは、2015年春夏からブランドミューズを務めるモデルで女優の松島花さんを継続起用するとともに、モデルで女優の佐々木希さんを新ミューズに迎える"ダブルミューズ"の展開で「ファビア」の認知拡大につなげる(=画像)。また、クールな着こなしが似合う松島さんと、柔らかくフェミニンな印象の佐々木さんの同時起用はブランドとしての世界観の幅が広がるメリットもあるという。8月19日には2人が登場する今秋冬シーズンのウェブムービーを公開している。
ウェブマーケティングについては、7月26日にLINEの公式アカウントを開設して無料スタンプを配布したところ、3週間程度で累計の友だち数が300万人を超えるなど、タッチポイントが大きく広がった。今後は"パーソナライゼーション"と"マルチチャネル"をキーワードに効果的なアプローチを図る。
パーソナライゼーションについては、LINEビジネスコネクトを使った1to1コミュニケーションを実施。LINEユーザーがお気に入り登録した商品が値下がりしたときなどにプッシュ通知を送る。また、同様の取り組みはマーケティングオートメーションツールを活用してメール配信も行っているが、シナリオを増やして顧客ごとの情報発信を強化する。
加えて、通販サイト自体のパーソナライズ化にも着手。人工知能アプリを導入して画像認識によるレコメンドを実践しているが、今後はチャットのインターフェイス上で服のレコメンドやカスタマーサポートも行う。
11月上旬をメドにシナリオベースでの想定Q&Aを開始するが、吹き出し部分にダブルミューズが登場し、パーソナルスタイリストのように答えてくれるという。また、17年中には想定Q&Aではなく、自然言語処理で回答できるサポート体制を整えたい考え。
マルチチャネル化については、カート放棄メールを送っても開封しない顧客に、例えばフェイスブックでカートに入ったままの商品を広告として表示する取り組みを9月にも始める。また、カタログを届けたユーザーの購買状況を把握し、購入していない顧客にはマーケティングオートメーションツールを使ってフォローメールを送る取り組みも今秋冬から始める予定で、各種メディアを横串にして顧客コミュニケーションのマルチチャネル化を推進する。
秋冬のプロモーションは、ポップアップストアを都内に2店舗展開する計画で、10月6~19日までは渋谷駅・東急東横店西館1階SHIBUYAスクランブルⅠポップアップステージAに、11月3~23日までは渋谷ヒカリエShinQs4階イベントステージ4にそれぞれ出店する。
店舗展開に合わせて、「ファビア」では10月からは従来よりもワンランク上のコレクションを初めて投入する。裏地にこだわって脱いでもおしゃれな商材など、一歩大人の女性になれるアイテムを中心に20型程度を展開。ボトムやトップス、ワンピース、アウターなど同コレクションでコーディネートが組めるようにし、カタログやウェブでも特集を組む。価格帯は通常商品に比べて20~30%高いという。
また、「ファビア」はワンピースが商品構成比、売り上げともに高いが、コンセプトでもある働く女性を応援するためにも、靴の強化に乗り出す計画で、履き心地と格好良さを両立した新コンセプトの靴を17年春夏から投入したい意向だ。
3周年を迎えた「ファビア」は売上高が順調に伸びているのに加え、EC化率も17年2月期は80%に拡大する見通しだが、「ブランドの成長は3年~5年目が非常に大事」(大久保武執行役員)とし、投資を継続してパーソナライゼーションやブランディングなどの強化に努める。 (つづく)