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 "ももクロ"リュック、日本テレビのTV通販で売れ行き絶好調

2016年 8月19日 19:33

ももクロ.jpg 日本テレビ放送網がテレビ通販で販売したアイドルグループ「ももいろクローバーZ」と開発したオリジナルリュックが当初の見込みを大幅に上回る勢いで売れ行きを伸ばしている。メンバーの要望を盛り込んだ商品作りや番組演出がファンに伝わったことなどで発売後すぐ注文が殺到、販売終了時点で当初予想のおよそ3倍の売り上げで着地した模様。
 
 日テレは7月30日の午前5時5分から放送した20分枠の通販特番「ももクロ×ポシュレの玉手箱だZ!ももクロSP」で「ももクロ」のメンバーの意見や要望を盛り込んでスポーツブランド「アディダス」と開発したオリジナルリュック「ももクロ×adidas neoリュック2.0」(画像=番組より)を販売した。昨年5月に「ももクロ」メンバー5人がそれぞれ商品企画に参加した商品を販売し、大きな売り上げを上げた深夜110分枠の通販特番で販売したリュック「ももクロ×adidas neoリュック」の再販となる。当該リュックは昨春の特番でも人気で、すぐに完売したが、その後も「ももクロ」のファンの一部から「再販」を望む声がSNSなどで多く「ももクロ」の所属事務所や日テレに寄せられていたことからそれに対応したものだ。

 番組内では再販に際して、前回のリュックを改良する模様などを放送。当該リュックを普段から使用しているというメンバーからの「モノが落ちないようにポケットを深くして」「リュック上部の紐が邪魔にならないように短くして」などの要望に対応したり、ペットボトルやコンサートで使用するサイリウムなどを入れることができるメッシュポケットをサイドに加えたり、ロゴの色を変更するなどの改良を施し、前回と同様、各メンバーのイメージカラーである5色にブラックを加えた6色展開で税別6800円で販売した。

 ファンの強い要望で再販を決めたとは言え、「1年前の特番で買い逃したファン」という限られた層をターゲットとしていること。また、ウェブサイト上でも番組を配信(サイマル配信および8月16日まで見逃し配信を実施)するとは言え、テレビ放送自体は関東ローカルの早朝枠かつ特番としては短い20分枠だったこともあり、当初の想定販売数は「前回の特番での販売実績の半分程度」(事業局通販事業部主任・竹葉信太郎プロデューサー)を見込んでいた。

 しかし、放送直後から受注が殺到。翌日には予定生産数に達し受注をストップせざるを得ない勢いだった。ただ、その後も「購入したい」という声が多く、アディダスなどと急遽、話し合いを持ち、追加生産に踏み切る決断をし、8月2日には販売再開。8月13、14日に開催された「ももクロ」のライブイベントの会場内の専用ブースでリュックを展示する試みなども奏功し、販売終了日の8月16日まで受注数は伸び続け、「売り上げベースで当初予想の3倍。前回の特番の販売実績と比べても1.2倍程度で着地しそう。20分の深夜枠でこれだけの売り上げを上げることは今後ないのではと思うくらい好調だった」(事業局通販事業部の清水寛司氏)とする。

 好調な受注の要因について「メンバーの要望通りに商品を作って、出来上がった試作品を見てメンバーが商品を喜ぶリアリティがファンに伝わった」(同)こと。また、番組制作に携わるスタッフも「ももクロ」のファンが多く、番組内で使用する「ももクロ」の楽曲について「ファンの人から"選曲のセンスが抜群"という声を頂いたほどファンがファンのために制作した非常に尖がった番組作りがファンの琴線に触れたのでは」(竹葉プロデューサー)とする。

 加えて「買い逃した人だけでなく、『前回も買ったが今回も欲しい』『ファンなら買うべき』という声がSNS上などでも確認できた。"ももクロ"に対するファンの想いの強さ、熱心さを見誤っていた」(同)とする。

 日テレでは「メンバーが本当に欲しい商品ができることが前提で、まだ時期は見えない」(同)としており、具体的な放送のタイミングは不明ながら、来年中には昨春同様規模の「ももクロ」起用の通販特番の放送を行うようだが、今回の1商品に絞った短い尺の通販特番で一定の成果を残したことから展開方法などを再精査するなどし、効果的な形で特番を行いたい考えのようだ。次回の「ももクロ特番」も注目されそうだ。
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