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新店舗の「ドゥクラッセwando自由が丘店」(面積約218平方メートル)は、世界的に著名な設計事務所imaがプロデュース。モルタルの床に、「ドゥクラッセ」の服の特徴である柄のデザインを引き立てる白の壁面、開放感のある高い天井を採用した。
毎月発行する通販カタログと連動したVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)でブランドの世界観を演出。提案したいスタイリングをマネキンに着用させて打ち出し、半円球状に仕切った売り場ごとに各スタイルの関連アイテムを見せることで、カタログをめくっていく楽しさを店舗でも表現した。また、服の柄が一目で分かるようにプリント生地を貼りつけてディスプレイする"柄ボックス"を壁面に設置。新柄の投入に合わせて柄ボックスを変える。
同社によると、通常のアパレルでは、柄モノは店を濁すとして展開数を抑える傾向にあるが、「当社の顧客は柄を目指して来店している」(岡田峰昌COO)とし、新店舗で扱う150品番のうち柄モノは70~80品番を占めるという。
wando自由が丘店の売上高は初年度3億円、2年目は5億円を計画。関西の旗艦店「ドゥクラッセ梅田大丸店」が今期(16年7月期)は5億円に達する見込みで、同店に次ぐ店舗に育てる。
自由が丘の新店は婦人服で25店舗目となるが、今後は二子玉川や銀座、新宿などにも大型店を出店したいほか、梅田大丸店の好調を受けて関西エリアへの出店も進めたい考えで、18年7月期までには50店舗体制を整備。婦人服の店舗売り上げは15年7月期の24億円(通販は72億円)から3年後に115億円(同110億円)を目指しており、店舗売上高が通販を上回る計画だ。
アパレル企業の多くが苦戦する中、「ドゥクラッセ」の実店舗は今年3月単月で既存店売り上げが前年同月比30%増に、購買客数はほぼ倍増と好調に推移。たくさんの柄を打ち出すブランドが珍しいことや、買いやすい価格設定で初回購入のハードルが低いことも好調を後押ししている。
また、暖冬の影響で重衣料の動きが鈍かったことから、店頭ではコートの比重を抑えてワンピースとカーディガンの販売を2月からスタート。カラフルな柄が来店促進につながった。今年3月には調布パルコと浦和パルコ、アトレ吉祥寺店、たまプラーザテラスの各商業施設に出店し、実店舗展開を再加速しているが、4店舗の売り上げも好調という。