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キタムラ テレビ通販に参入、今期売上高30億円見込む

2010年 4月15日 11:53

 カメラ販売のキタムラがテレビ通販に参入する。4月7日からBSデジタルで週2回、30分番組を放映し、デジタルカメラなどを販売。今後は顧客の反応を見て放送枠を拡大する予定だ。配送時に同社店舗での商品受け取りができるのが特徴で、全国に店舗を展開する強みを活かす。2011年3月期には30億円の売上高を見込んでいる。

 キタムラではこれまでデジカメなどのネット販売を手がけてきたが、販路拡大に向けて今年2月に通販事業部を立ち上げた。今後はテレビ通販や新聞広告・折込チラシを利用した通販を行う。

 BS―TBSで毎週水曜日午後5時から、BS日テレで毎週木曜日午前11時から放送する。デジカメのほか、レンズやビデオカメラなど、同社で取り扱う商品を幅広く販売。記録メディアや三脚などをセットにして提案する。番組は店舗内で撮影し、店員が商品説明にあたる。商品の受注は外部に委託するが、商品の詳しい説明が必要な場合は同社のスタッフが対応する。

 ターゲットとなるのは、デジタルカメラにあまりなじみがない主婦層や中高年層。当初は初心者向けのデジカメなどを販売するが、「顧客の反応を見ながら、テレビではどんな商品が売れるのかを試していきたい」(通販事業部の信貴博彰部長)としている。販売する商品は順次差し替える予定だ。

 消費者は商品の注文時に、宅配と全国に約1000店展開する「カメラのキタムラ」での商品受け取りを選ぶことが可能。店舗受け取りは配送料金がかからないことが利点となる。すでに導入済みのネット販売では、約九割の顧客が店舗受け取りを選択しており、テレビ通販でも初回放送時は約5割が店舗での受け取りを選んだ。店舗受け取りを促進することで、来店時の「ついで買い」も見込んでいる。通販で買った商品の使い方が分からなかったり、故障したりした際でも気軽に問い合わせ可能な点や、店舗なら一眼レフのレンズなどアクセサリーを追加で購入できる点をアピール。また、撮影した写真の店舗でのプリントを百枚までできるお試し券をセットにするなど、写真のプリントを促すことで店舗の集客力を強化する。開始から3カ月間は実験期間とし、放送枠の拡大やBSデジタル以外での放送も検討する。今後は新聞広告での通販も予定している。

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