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アマゾンジャパン 〝ワイン選び〟の電話サポート始める

2016年 2月12日 17:19

051.jpg 「ワイン選びをソムリエがアドバイスします」。アマゾンジャパンは2月4日から、運営する通販サイトでのワインの購入希望者向けに「ワイン選び」についての助言・相談を電話で受け付ける新たなサービスを開始した。アマゾンが直販するワインの中から専門家が利用者の希望などを聞いた上で適切なワインを提案、当該ワインの販売ページへ誘導する電子メールを顧客に送付する。同サービス導入でワインの購入率アップなどを狙う。

 同社が開始した「Amazonソムリエ」はワイン選びを専門家が電話でアドバイスする試みで、米本社など他国のアマゾンでは実施していない日本独自のサービスだという。

 利用希望者はアマゾンの通販サイト内のワインの販売ページの商品詳細画面の下部の同サービスのバナーをクリックすると開く別ウインドウで自身の電話番号を入力後、「呼び出す」というボタンをクリックすると、ソムリエまたはワインアドバイザーの資格を持った専門家が入力番号に電話する。利用者から好みや条件、あわせる食事の内容やギフトの場合などは送り先の情報などを聞き取り、アマゾンが直販する約8000点のワインから最適なものを提案する。電話終了後に提案したワインの販売ページへのリンクを記載したリストを別途、電子メールで送付する。電話注文は受け付けていない。

 「利用シーンなどを伺って最適なワインを提案する場合やお客様があらかじめ数本に絞り込んだワインの中から最適なものを選ぶための助言を行う場合などケースにもよるが1回の対応時間は5~10分を想定している。ワインの知識の有無に関わらず、多くの利用者のワイン選びをサポートしたい」(消費財事業本部・宮本貴臣酒類事業部長)としている。

 「Amazonソムリエ」の対応時間は平日の午後12時から午後5時までの5時間。対応時間中のみ同サービスのバナーをワインの商品詳細ページに記載する。相談は日本語のみ対応。利用料金は電話料金も含めてアマゾン側の負担で利用者には無償で提供する。

 同社によればワイン選びの助言や相談に対応する専門家は現状では原深雪Amazopnソムリエサービスリーダーを中心に数人のようだが、反響などを見ながら人員を増やしていく考え。また、現状は平日5時間の対応時間も徐々に伸ばしていきたい意向だ。

 同社では一昨年4月に酒類の直販を開始後、昨夏に一定温度を保ったままワインを保管できる専用倉庫の稼働や、温度管理した状態でワインを配送する「保冷お届けサービス」をスタート。昨秋にはワイン販売ページを大幅刷新するなどワインの販売を強化しており、「Amazonソムリエ」もその一環。ワインの拡販をさらに進めていく考えだ。

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