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千趣会、新基幹ブランドを発表

2015年10月 2日 14:16

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千趣会は9月29日、ファッションからインテリアまでジャンル横断型の新ブランド「ベルメゾンデイズ」を発表した。創業60周年を機に物作りの原点に返り、素材からこだわった"クオリティファースト"を旗印に企画から製造小売りまで一貫して行うSPA型商品開発に取り組んで収益力強化につなげる。本格始動は来春からで、2016年12月期に250億円、5カ年計画最終年の18年12月期には400億円を売り上げる基幹ブランドに育てる。

新ブランドのテーマは「まいにちを、かさねよう」。消費者の日々の暮らしそのものに焦点をあて、その芯になっている"普段"に着目。"普段"の積み重ねが本当の豊かさであることを提案するブランドで、日本人らしい気遣いにあふれる品質、使う人のことをさまざまに配慮した優しさのある商品を展開する。

 30~40代後半の女性を主要ターゲットに、通販で買いやすい価格帯を維持しながらも、縫製・試験・検品などの品質管理を徹底する。

 同日に開催した新ブランド発表会で千趣会の田邉道夫社長は「丁寧な物作りにより、暮らしの真ん中で毎日使ってもらえる、暮らしのスタンダードとなるブランドに育てたい」と強調した。

 新ブランドでは従来の問屋や商社が生産工程をコントロールするOEM型だけでなく、素材開発や編立、縫製の工程まで入り込んで自社で生産管理するSPA型にも着手。媒体の垣根を越えて売れ筋を集め、素材からさらにブラッシュアップするなど付加価値の高い商品を継続的に販売する。

 今冬は約400品目を展開するが、来春には800品目に拡充し、SPA型商品も投入する。

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 通販サイト「ベルメゾンネット」(画像(下))での販売に加え、主力媒体の「ベルメゾンファッション冬号」とインテリア雑貨カタログ「ベルメゾンすむとこ冬号」では巻頭に新ブランドの特集を展開しているが、10月中旬発刊の厳冬号では「ベルメゾンデイズ」の専用カタログを80万部発行する予定で、出だしの状況次第では増刷も行う。

 また、既存の実店舗での販売に加え、新ブランドの専門店も視野にあるほか、資本提携を結ぶJフロントリテイリング傘下の百貨店へも来春をメドに出店したい意向だ。

 販促面では10月末から東名阪を中心にテレビCMの放映や交通広告、雑誌広告、ウェブ広告などクロスメディア戦略を展開する。


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