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セシール、新ブランドでF1層の既存客活性化

2010年 3月25日 18:03

2men.JPG セシール(本社・高松市、上田昌孝CEO)は3月23日、F1層の女性向け新ブランド「Fizz」(フィズ)の展開を始めた。20代後半の働く女性をメーンターゲットにしたもので、アウターやルームウェア、バッグなど110品目を投入。専用カタログおよび通販サイトで販売する。F1層新規顧客の開拓を狙いに「NORA(ノラ)」「ANITA ARENBERG(アニタアレンバーグ)」といったブランドを展開しているが、今回の新ブランドでは同年代の既存顧客の活性化につなげる考えだ。

 新ブランドの「フィズ」は、20代後半を中心とした20―30代女性をターゲットとしたもの。「テッパン旬のアイテムだけのプチプラブランド」をコンセプトに、商品の6割以上を3千円未満とするなど割安感を持たせている。

 カタログは年1回の発行で、創刊号(A4判52ページ、発行部数50万部)では110品目の商品を掲載。OLの日常を想定しカットソーから雑貨まで幅広い商品を扱い、コーディネイト提案に力を入れているのが特徴だ。

 同社はこの数年、若年層顧客の開拓に力を入れており、F1層向けのブランドとして2008年に「ノラ」、09年に「アニタアレンバーグ」を投入。中価格帯のファッション衣料を中心に扱う「ノラ」は、従来のカタログではリーチできなかった新規顧客の開拓を狙いに店舗販売や卸、ネットを組み合わせた事業モデルを展開。1方、「アニタアレンバーグ」は雑貨を中心とした低価格ファッションブランドとしてネット特化型の新規顧客獲得を進めてきた。

 これに対し、今回の「フィズ」は20代後半の既存顧客の性化や休眠顧客の掘り起こしを狙ったもので、カタログも休眠を含む既存顧客向けに配布。同社としては、カタログで掘り起こした休眠顧客をネットに誘引していく意向で、カタログの各ページにサイトURLや検索窓を掲載するほか、カタログにはないコーディネイトをネットで紹介。さらにネット限定商品の投入なども計画する。

 現状、同社の主要顧客は40代女性だが、既に接点のあるF1層にアプローチを強化することで、顧客基盤の拡充を効率的に進める構えだ。
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