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夢展望 新規8ブランド立ち上げ、売り上げ平準化へ

2013年11月29日 16:13

 夢展望は今期から2016年9月期までの3カ年計画で、マルチブランド化を推進する。今下期以降に、衣料品や雑貨などの8ブランドを立ち上げ、年齢層や商品ジャンル別にラインアップを増やしターゲットの拡大を図っていく。ファストファッションは冬向け衣料品の売り上げ比率が大きいため、売上の変動が課題となっていた。季節性の低い下着やスーツ、雑貨の取り扱いを通じて、通年で売り上げの平準化を図る狙い。16年9月期の連結売上高は現状の約2倍の130億5000万円を見込む。

 今下期以降、8ブランドを新たに立ち上げる。立ち上げるブランド名は「プランプリモ」で、大きなサイズを専門に展開する。価格帯は3000円前後で、ファッション感度の高いデザインで訴求する。ターゲットは18~35歳となる。

 また、女性向けスーツを専門とするブランド「リュイティ」は個性的なデザインや機能性のあるスーツやバッグ、靴を提案。価格帯は6000円前後で、18~35歳のOLや母親をターゲットとしている。

 また、新たなターゲット層に向けて、大人カジュアル系ブランド(名称未定)を提案。ギャルから卒業した25~35歳をターゲットとており、価格帯は7000円前後に設定。品質を重視した高価格衣料品で顧客のニーズに対応する。加えて、女子小学生向けブランド(同)の投入も計画する。大人のトレンド衣料品をベースにポップやラブリー、クールのテイストをミックスしたアイテムとなる。

 小学生や20代後半~30代半ばを対象とした新ブランドは、実店舗やファッション誌などとのタイアップキャンペーンを行う予定。このほか、有力雑誌や実店舗などとのコラボで2ブランドを立ち上げる計画で、リアルイベントの開催なども視野に入れ、新規客層への認知度を向上を図っていく。

 衣料品のほかに、下着ブランド(名称未定)の提案を計画する。価格帯は3000円前後で、中心顧客のギャルをターゲットに、デザイン性と機能性を重視した品揃えを用意していく考え。また、非アパレルカテゴリーとして、カラーコンタクトレンズや健康食品、スマートフォン関連商品の取り扱いを強化していく。これら通年で平均した売り上げを見込める品揃えを増やすことで、季節要因による売り上げの変動を解消したい考え。

 新ブランドの提案に合わせて自社通販サイトをポータルサイト化するもよう。ターゲットが小学生から35歳と幅広くなることから、年代別などで売り場への入口を設ける考え。

 3カ年計画では今期連結売上高は前期比23・6%増の83億5600万円、経常利益は同29・2%減の7500万円を計画する。15年9月期連結売上高は同22・9%増の102億7100万円、連結経常利益は同301・3%増の3億100万円を16年9月期連結売上高は同27・0%増の130億5000万円、連結経常利益は同138・2%増の7億1700万円を見込む。

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