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オットージャパン カタログ「ファビア」全ページでARに対応

2013年 5月16日 20:15

041.jpg オットージャパンは5月2日、スマホ用無料アプリの配信を始めた。併せて5月7日発行のカタログ「FABIA(ファビア)」夏号を全ページでAR(拡張現実)対応し、アプリを読み込んだスマホを誌面にかざすと商品の詳細情報などに直接アクセスできるほか、アンドロイド版には音声検索機能も搭載。スマホ経由の売り上げが伸びる中、カタログには掲載し切れない情報や、新しい買い物体験を提供することで受注拡大につなげる。

 新たなスマホ用アプリ「ファビア インフォリーダー」は、クアルコムジャパンのAR技術「ビューフォリア」を採用した。オットージャパンは昨年6月、通販業界では初めて電子透かし技術を採用した通販カタログを発刊し、専用アプリをダウンロードしたスマホを対象ページにかざすと商品詳細ページに遷移する取り組みを試したが、今回はこの次世代版の位置付けで、通販カタログがさらに楽しくなるアプリとした。

 AR技術により、カタログにはない商品の在庫情報や追加写真などが簡単に見られるほか、夏号カタログの2~3ページにカメラをかざすと、新ブランドを紹介するオリジナルムービーが再生される。

 また、アンドロイド版ではスマホに向かって話すと商品が探せる音声検索機能を搭載。例えば「レッドワンピース」と話しかけると、スマホの通常検索画面に遷移し、商品の色名や説明文の中に「レッド」が含まれているワンピースが一覧表示される。静かな場所で検索すれば、音声認識の精度は高いようだ。

 同社では、スマホ経由の売り上げが前年に比べて2倍程度で伸びるなど好調だ。同デバイスは、ネット販売に軸足を置いた新ブランド「ファビア」のターゲット層でもある30~40代女性の開拓には欠かせないため、新アプリを投入することでスマホ利用を後押しする狙いもある。

 新ブランドでは、カタログをマーケティングツールと位置付けており、カタログからウェブへの導線を強化している。例えば、最新号の夏号(A4判変型、64ページ)では、「美ボディコレクション」と題した着やせテクニックを披露。「ファビア」の新作トップスやボトムスでお腹まわりをすっきりと見せたり、太ももを細く見せるなど"視覚のマジック"を利用した着こなしを紹介しているが、ウェブページではこうしたスタイリングのコツを説明するのに加え、オットーのスタッフによる着用レポートも掲載するなど、内容に厚みを持たせることでウェブ誘導を図る。

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