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2024年 3月22日 12:00
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ヤフーが3月22日から開始した「Yahoo!買取」は、ブランド品やデジタル家電、書籍や音楽ソフトなどの中古品を宅配便を使って利用者から買い取るサービス。
買取希望者はPCやスマホの専用サイトから申し込み、売却希望商品をヤマト運輸の宅配便を使ってヤフーの拠点に着払いで発送。その後、ヤフーが査定をし、買取希望価格をメールで利用者に通知。その価格で売却する場合は、ヤフーが買取代金として利用者の指定の口座に振り込む流れ。なお、買取代金が1000円未満はヤフーの独自ポイント「ヤフーポイント」での支払いとなる。
同サービスの特徴は様々なジャンルの中古品が1度の本人確認(ユーザー登録)で売却できること。中古品買取はブランド品、家電、書籍など商材ジャンルごとに専門の買取業者が存在し、別々に買取が行われることが一般的でそれぞれで「本人確認」が必要だった。
「Yahoo!買取」でもソフマップやデファクトスタンダード、ネットオフの中古品買取事業者と連携し、査定や買取業務などの実業務は買取事業者が担うことになるとみられるが、ヤフーは今回、自ら古物商許可を取得。また、買取拠点も提携するソフマップの東京・葛西の倉庫、デファクトスタンダードの東京・平和島の倉庫、ネットオフの愛知・大府の倉庫内にそれぞれ専用スペースを間借りする形で、自前の買取拠点を設けて、「ヤフーが自ら中古品を買い取る」という形式とし、その後、買取商品を提携する専門業者に卸すというスキームとした。そのため、利用者は何度も本人確認をする手間なしに様々な商品を「Yahoo!買取」で売却でき、利用者にとって利便性の高いサービスとしたい考えだ。
ヤフーは買取商品を連携する買取事業者3社に卸して、それぞれが「ヤフー!オークション」や「ヤフー!ショッピング」で再販する。「当社は中古品買取で収益は求めていない。(モールや競売での)再販時に徴収しているロイヤリティで収益はとれる。今回の試みはリユース市場の裾野の拡大が目的」(同社)としており、中古品の宅配買取開始で仮想モールやネット競売での中古品取引を拡大して流通総額アップとそれに伴う手数料収入の増加を狙う。