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本紙フルフィルメント調査 運送会社は〝品質〟で選ぶ、決済はカード最多

2013年 1月24日 18:21

071.jpg 本紙では昨年12月に主要通販・通教実施企業を対象にフルフィルメント業務に関するアンケート調査を実施し、61社から回答を得た。

 「最も利用している運送会社」について聞いたところ、「佐川急便」と「ヤマト運輸」の利用率が合わせて8割弱を占める結果となった。一方で「運送会社を選択する基準」については、調査開始以来、初めて「輸送品質」とする回答が「コスト」を優先する企業を上回った。

 本紙調査では、「最も利用している運送会社」は「佐川急便」と「ヤマト運輸」の2社で、両社の利用率を合わせると全体の77・7%に上った。

 「佐川急便」を最も利用する企業は40・7%を占めて首位の座を守ったものの、1年前に実施した調査からは4・3ポイント減だった。「ヤマト運輸」は37・0%で、こちらも前回から1・3ポイント落とした。

 宅配2強以外では、「郵便事業会社」が前年比1・3ポイント増の13・0%となったほか、「自社便」(5・6%)と「その他の配送会社」(3・7%)がそれぞれ約2ポント上昇。「その他」では西濃運輸などが利用されているようだ。

 一方、「運送会社を選ぶ基準」については、重要な順に3項目を選んでもらい、これをポイント化して集計したところ、「輸送品質」が126ポイントと最も多く、2位の「コスト」(113ポイント)を初めて上回る結果となった。また、「全国配送への対応力」が57ポイントで前回と同じ3位。次いで「配送態度・ドライバーの対応力」が15ポイントで順位をひとつ上げ、通販実施企業が重視していることが分かった(図表を参照)。

 「その他」の中には「受注から配送までの総合力が大事」とする意見があったほか、「輸送以外の付加価値提案」では「コンビニ受け取りに対応していること」とする企業もあった。

 過去1年に運送会社を変更した企業は2社で、理由を「コスト増のため」などと回答している。

 一方で「最も利用されている決済手段」は、「クレジットカード決済」が全体の33・3%を占め、前回に続いてトップとなった。次いで「代金引換」が27・8%、「コンビニ決済」が20・4%、「郵便振替」の9・3%などとなった。

 「カード決済」はネット販売専業を中心に幅広く支持されており、「代金引換」は顧客年齢層の高い百貨店系やテレビ通販などの利用が目立つ。また、「コンビニ決済」は、コンビニ受け取りで送料が無料になるサービスも関係し、利便性や安心感などから比較的若い女性が利用するコスメ通販が多い結果となった。

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