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今年に入り、父の日用のチラシをカタログと同送したり、5月発刊の基幹カタログ「家庭画報セレクション」夏号では8ページを割いてメンズ商品を掲載。"ご主人・パートナーにおすすめしたい上質なメンズグッズ"としてファッションアイテムを中心に提案した。
8月にはメンズ単独のカタログ「家庭画報メンズセレクション」秋号(A4判・16ページ)を発刊し、同時に自社の月刊誌「メンズEX(イーエックス)」にも別冊付録として展開した。
ただ、同社では顧客をセグメント分けせずに複数のカタログをまとめて配布していることもあって、メンズカタログを独立させると主要顧客の女性が読むのを後回しにしてしまうため、基幹カタログの誌面に掲載する方が認知してもらいやすいことも分かった。
そこで、10月発刊の冬号は改めて基幹カタログの誌面内でメンズ商材をとり上げたのに続き、来年2月の春号も同様の見せ方でメンズを16ページに拡大。併せて、「メンズEX」の別冊としても取り組む。夏号以降の展開は春号の受注状況を見極めて決めるという。
商材選びは「メンズEX」前編集長と通販事業部の女性バイヤーが務め、バランスよく男女の目線でセレクトする。「家庭画報」のファッションテイストを大きく変えず、お得で素材にこだわった商品を提案する。
現状、仕入れ商材に加え、別注品などのオリジナル商材も3割強あるが、さらに増やしたい考え。
これまでの売れ筋はボストンバッグやスカーフなど夫婦で使えそうなアイテムで、オリジナルの鹿の子編みポロシャツなども好評だった。
メンズ用の誌面は他媒体とはデザイナーを変え、雑誌風の見せ方を強めて売り上げも伸びてきており、「もう一息で平均的なページ単価に追いつく水準」(同社)のようで、通販売り上げを底上げしている。
メンズ商材は通販サイトでも販売。2週間ごとにバイヤーの一押し商品を掲載しているが、これを「朝日新聞デジタル」のショッピングコーナーに転載を始めたところ、同サイト経由の来訪者が増え、メンズ商材がランキング上位を占めたこともあったという。
今後の課題は趣味性の高い商品の扱いで、来春号ではラジコンヘリコプターなどを販売して、こうしたニーズを見極めたい意向だ。