ニッセン（本社・京都市南区、佐村信哉社長）は９月26日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ＝同・東京都渋谷区、増田宗昭社長）と業務提携すると発表した。ニッセンはＣＣＣが運営するポイントサービス「Ｔポイント」を２０１３年秋から導入。顧客層の拡大を狙う。

ニッセンではこれまで、子会社のニッセン・ジー・イー・クレジットが発行する「マジカルクラブカード」で買い物したときに「マジカルポイント」を付与していたが、本格的なポイント提供は初となる。なお、今後のマジカルポイントの扱いについては未定。

　ニッセンでの買い物にＴポイントを付与する。ポイント導入にあわせて、システムも一部刷新する予定。同ポイントの会員数は約４２００万人、ファミリーマート、ドトールコーヒーショップなど、ポイント提携先企業が運営する実店舗も多いことから、同社では提携を機に、男性など新規顧客の獲得を見込んでいる。またＣＣＣ側でも、ニッセンの主要顧客層となる、30代女性の取り込みを狙う。また、同社ではＣＣＣが運営するレンタルソフト店「ＴＳＵＴＡＹＡ」の一部で無料カタログを配布しているが、今後はカタログを置く店舗の数を増やす計画もあるようだ。

　Ｔポイントは、ヤフーが自社ポイントの同ポイントへの切り替えを表明するなど、通販関連での導入が進んでいる。