ディノス（本社・東京都中野区、石川順一社長）が米の拡販でラジオＣＭを開始した。同社で販売する最上ランクの米「魚沼産こしひかり」の告知のため、ニッポン放送の人気番組でパーナソナリィーのトークを交えながらの生ＣＭやスポットＣＭを放送したもの。初回放送は「期待以上の反応」（同社）と反応も上々だったようだ。米のＣＭはラジオのほか、ＣＳ放送でもテレビＣＭを併せて展開中。積極的な拡販策で米の新規購入者の拡大を狙う。

ディノスが開始したラジオＣＭは同社で17年間、販売している最上ランクの米「魚沼産こしひかり」の特徴やこだわりを告知する内容。通常、同商品は毎月１回の定期購入型で販売しているものだが、今回のＣＭでは「魚沼産こしひかり精米４ｋｇお試し」（税込３９００円）を紹介し、まずは初回購入につなげ、その後、通常の定期購入コースへとアウトバウンドなどで促していく狙い。

　今回のラジオＣＭはニッポン放送の人気番組「垣花　正　あなたとハッピー」と「上柳昌彦　ごごばん！」の２番組の中で行なう生ＣＭとスポットＣＭを放送した。生ＣＭの尺は80秒で「あなたとハッピー」では９月27日の午前９時33分頃、９月28日の午前10時40分頃、10月１日の午前９時33分頃から。「ごごばん！」は10月３日の午前10時48分頃から放送、合計４本の生ＣＭを流した。また、スポットＣＭも20秒尺を６回と80秒尺を６回、放映した。ラジオＣＭ放送後の反響や実績について、具体的な数字は明らかにしていないが「期待以上の手ごたえ」（事業開発本部食品部・糸山豪チーフ）としている。

　なお、ラジオＣＭの放送を開始した９月27日には「魚沼産こしひかり」を作っているＪＡ北魚沼の生産者が都内のニッポン放送の本社を訪れ、実際にこしひかりを使ったおにぎりを作って、ニッポン放送の社員に振舞う試食会（＝写真）を実施した。メディア関係者やラジオパーソナリティなども頻繁に行き来する場所で試食会を行ない、ＰＲすることで、くちコミ効果を狙いたい考えもあったようだ。

　米の販促や新客獲得はこれまではハウスリスト内で行なってきたが、拡販を強化するため、外部の新規媒体を使ったＰＲ策の実施を決定。同商品の中心ターゲット層である50～60代に訴求できる媒体として今回のラジオＣＭのほか、９月26日からはＣＳ局の「時代劇専門チャンネル」で１２０秒尺のテレビＣＭの放映も開始し、約１カ月半にわたって放映する計画。さらに９月中旬から複数のクレジットカードの会員向け会報誌でも「魚沼産こしひかり精米４ｋｇお試し」の誌上通販も始めており、一定の効果を上げている模様。