衣料品のネット販売を手がけるファッション・コ・ラボは６月16日、韓国のマルキューとも呼ばれるソウル・東大門の人気ファッションビル「ｄｏｏｔａ！（ドゥータ）」と提携し、専門の通販サイトを開設した。若年層を中心に韓国ファッションが注目されつつある中、知名度の高いファッションビルと連携する"安心感＂を武器に消費者ニーズを掘り起こす。

　新サイト名は「ドゥータウォーカー」。ファッションビル「ドゥータ」に入居する韓国レディースブランドの商品を販売する。まずはトライアルとして一定期間、ニーズや事業採算性などを検証した後、本格展開につなげたい意向だ。

　テレビドラマやＫ―ＰＯＰに代表される韓流ブームだが、昨今では韓国のファッションブランドも日本の雑誌やファッションイベントでとり上げられるケースが増えているという。

　ただ、現状では韓国のファッションアイテムを販売する通販サイトが少ない上に、日本にオフィスを持たないケースも多い。

　そこで、同社では知名度のあるファッションビル「ドゥータ」と提携し、サイトを開設することで日本の消費者が安心して買い物ができる体制を整備。従来の韓国ファッションを扱う他社サイトとの差別化を図る。

　新サイトの取り扱い商品は、Ｔシャツやワンピース、ショートパンツなどを中心に約80アイテムでスタート。本格展開時にはアクセサリーやバッグ、シューズなどにも商材を広げると見られる。現時点では予約販売方式をとっており、商品は７月中旬に届ける。

　商品の着用写真には韓国人モデルを起用し、韓国系ファッション通販サイトの特徴とも言える縦スクロールで多くのスナップ写真を並べる見せ方を採用。現地で撮影したスナップやディテール画像を１商品当たり15～16枚掲載している。

　また、サイト開設に合わせて、６月19日発刊のファッション誌「ＫＡＴＹ（ケイティ）」７月号とタイアップし、韓国の人気歌手ジュノさんが「ドゥータウォーカー」で扱う一押し商品を紹介するほか、通販サイト内でもジュノさんのメッセージ動画を配信している。