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スタートトゥデイは昨年6月にソフトバンクとタッグを組んで中国展開に着手。10月末から孫会社の走走城上海電子商務が同国でのネット販売を始めている。
スタートから約半年。中国事業については「プロモーションやサイト構成など、すべてにおいて日本流で展開し過ぎた。ローカライズが足りなかった」(同)としており、事業モデルやMD戦略を含めて一新することになった。
これまでは、日本のブランドからファッションアイテムを買い取り、中国の物流拠点で保管して販売してきたが、今後は中国で実店舗を展開するアパレルの現地法人から消化仕入れする体制に改める。
商品の調達方法を修正することで、従来であれば日本から輸出することで生じていたタイムラグがなくなり、旬の商材を提供できるようになるという。
また、取引先ブランドとの関係が"売って終わり"ではなくなるため、「ブランドとの二人三脚で中国展開に取り組みたい」(同)とする。
ブランドの現地法人から商品を仕入れるのに伴い、これまで日本で行っていた商品の撮影や採寸業務も現地で行い、中国完結型のオペレーションに切り替える計画だ。
スタートトゥデイでは、5月中に「ゾゾタウンチャイナ」をリニューアルし、「スナイデル」や「アースミュージック&エコロジー」「オリーブデオリーブ」など中国国内でも知名度があるブランドを販売する。
従来の事業モデルでは53ブランドが参加しているが、刷新後は半減すると見られ、当面はブランド数を増やして売り上げ拡大を目指すのではなく、「ブランドを絞って、ブランドごとの売り上げを伸ばすフェーズ」(西巻総経理)と位置づける。
リニューアルに際しては、アパレルとカルチャー、エンターテインメントをテーマに「ゾゾタウン」のブランディングを地道に行っていく。
従来どおり、主力のファッションをベースにしながらも、アパレルブランドの販売だけに固執せず、日本のアニメや芸能なども絡めながら日本企業が一体となって中国市場を開拓できる場として育成する考え。