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ワールド 中国の仮想モールに出店、8ブランドから開始

2012年 3月30日 13:35

051.jpgアパレル大手のワールド(本社・神戸市中央区、寺井秀藏社長)はこのほど、自社通販サイト「ワールドオンラインストア」を中国のタオバオが運営する仮想モール「天猫(チィエンマオ)Tモール」(旧淘宝商城)に出店し、メンズ・レディース合わせて8ブランドのネット販売を始めた。ワールド本体が海外で通販事業を展開するのは今回が初めて。

  同社によると、今回の中国展開は「優良モールを積極的に活用するというネット戦略に則ったもの」(広報部)で、タオバオが今年3月にB〓C向けの仮想モール「淘宝商城」を名称も含めて刷新し、高感度なサイトとして展開を加速していると判断。出店を決めたという。

 「天猫Tモール」への出店に当たっては、タオバオのサイト上で検索数が多く、中国での認知度が高い「オゾック」などの人気ブランドに加え、同国で実店舗を出店しているOL向けブランド「インディヴィ」「コルディア」「ファージュ」を優先して選定。メンズでは「タケオキクチ」と「ボイコット」を販売する。

 モールの出店ページでは自社通販サイトと同様、モデル着用のビジュアルを重視し、商品の採寸情報やディテール画像を掲載して、品質と安心感を伝えるという(画像)。

 今後、購買動向を見極めて「天猫Tモール」への出店ブランドと展開商品の拡充を進め、将来的にはモール出店だけでなく、自社通販サイトの開設も視野にある。また、中国での販売ノウハウとマーケット情報を蓄積し、リアル展開にもつなげる狙いだ。

 なお、ワールド子会社のファッション・コ・ラボも昨年11月に台湾で女性向けの衣料品通販サイト「台湾スタイルビレッジ」を開設。ワールドの商材を含む日系ブランドのネット販売をスタートするなど、グループを挙げてウェブ戦略を加速している。

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