ルミネは、今春の販促で交通広告を積極的に活用。３月中旬から東京メトロやＪＲ、京浜急行の車両内で動画配信（デジタルサイネージ）と中吊り広告を展開している。

　サイネージ広告に使用する動画は「２～３カ月をかけて準備した」（ルミネＥＣ事業部）もので、１本約20秒の動画を12パターン制作した。

　クリエイティブはメーンの女性客に照準を合わせ、「忙しくても輝きたい。キラキラ服をつかまえる。」を全体のキャッチコピーとし、花見やデート、女子会、雨の日、通勤など12のシーンに合わせた旬のコーディネートを紹介する内容にした。

　今回は、「アイルミネ」にさまざまな取り扱いブランドがあることを周知させる目的もあって、シーンごとに複数ブランドの商品を使用したスタイリングを提案しているという。

　中吊り広告は、動画の一場面を切り取ったもので、車両ごとに異なるシーンのカットを展開している。

　プロモーションは実店舗とも連携。ルミネの店内に「キラキラアイルミネ」のポスターを掲出したり、ルミネカードの新規申し込み者にリーフレットを配布している。

　また、女性用トイレでは鏡面広告も展開。"キラキラ感＂を出すため、化粧用鏡に透明なシートで今回のキャッチコピーを貼り、検索窓に「アイルミネ」を記して通販サイトへの関心を高める工夫もした。

　一方で、自社通販サイト「アイルミネ」では車両メディアと同じ動画を配信。３月12～31日の３週間、オリジナルＢＧＭ付きの動画を見られるようにした（画像）。

　また、新規訪問客のコンバージョンを高める目的で、３月１日～31日の１カ月間、会員登録した先着１万人に１０００円分のオンラインクーポンを付与したり、同月19日～31日はネット会員限定で送料無料キャンペーンを実施して、初めての買い物を促す。