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同社はこれまで、例えば同じ9号(Mサイズ)のシャツでも、アイテムによって着丈や身幅、胸囲など服のシルエットを構成する要素が異なるため、普段は9号を着ている消費者にとってもフィット感はまちまちだった。
そのため、来春夏シーズンから人気のリネンシャツについてはシルエットを4つのパターン(型紙)に固定。カタログやウェブ上ではサイズ表記に加えて、パターン番号を表記する。
従来も、アイテムごとに胸囲などの採寸情報は記載しているものの、カタログでは動きのある写真を掲載していることも多く、手元に商品が届いてみないとフィット感が分かりにくいケースもあったため、「ぴったりシルエットの1番」「ゆったりシルエットの4番」などとフィット感を"見える化"することで、カタログ顧客の利便性を高める狙い。
同社では主要顧客が40~50代女性のため、体型の変化などから若年層に比べて好みのフィット感を持っていると判断。シルエットの定番化によって生産効率の向上や返品の低減にもつながりそうだ。
まずは春夏で売れ筋のリネンシャツから定番パターンの導入を始め、今後はシャツ類全般に適応させたい考え。
なお、同社では来春夏シーズンからリネン製品の強化にも乗り出している。フランス産の極細麻糸を使用し、従来以上にリネンに精通した中国の縫製工場を活用するなど、リネン製品の質を重視した商品展開を加速する。