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サミットネットスーパー 顧客数10万人突破、2014年度の黒字化目指す

2011年12月 8日 10:15

 5-1.jpgサミットネットスーパーが好調に事業規模を拡大させているようだ。顧客数は当初目標を上回るスピードで拡大し、今年9月末に10万人を突破した。今年夏から、全商品5%割引で購入できる「ソク割プラン」を開始したほか、秋からは定期購入サービスの強化しリピート顧客を拡大する。今後配送エリアの拡大を計画しており、2014年度をメドに単年度黒字化を目指す。
 
 サミットネットスーパーは2009年10月から事業を本格化。店舗から商品を配送するモデルから配送センターから商品を出荷する形に移行。首都圏に2カ所の配送センターと1カ所の加工センターを設置し、東京23区11市と神奈川県の一部を対象に「配送センター出荷型ネットスーパー」を実施している。
 
 これまでの2年間の取り組みは好調で、9月末時点で顧客数は10万人を突破。客単価は6000円で推移し、このうちの2割がネットスーパー専用商品となっている。
 
 売上高については「右肩あがりで推移している」(同社)とし、店舗出荷型ネットスーパーと比べて受注件数に制限がないことや、商品の欠品が少ないことが奏功。店舗で取り扱いのないユーザーの利便性向上に寄与しているようだ。
 
 新規客獲得が順調に進む一方、リピート顧客の拡大が課題となっているようだ。2014年度での黒字化を目指しているが、「市場は言われているほどブレイクしておらず、採算性に時間がかかる」(同)と分析する。そのため、規模の拡大によるコスト削減を目指し、既存客の活性化を狙う施策に注力する。
 
 まず今年6月から開始した「ソク割プラン」は月額315円で、全商品5%引きで購入できるもの。顧客数が順調に拡大する中で「購入頻度にムラがあることがわかった」(同社)ためだ。6000円以上の購入で300円の割引が受けられる仕組みとし、「2回以上の購入で月額費用を吸収できるプランとなっている」(同)とした。
 
 また、今年10月から、定期コースの見直しも実施。これまで配送日が限定されていた「おまかせコース」は水曜日と土曜日の配送体制とした。また、「えらべるコース」を新設し、あらかじめ登録した購入頻度の高い商品を、月曜日から日曜日までのユーザーが指定した曜日に定期的に配送する。顧客の買い忘れの抑制や、複数商品を選択して買い物カゴに入れる手間を省き利便性を高めている。
 
 今後、同社では新たに2カ所の配送センターを開設しエリア拡大に乗り出す。今期中に横浜市の一部で対応していた配送エリアを全域へと拡大し、来期をメドにサービスを実施していなかった埼玉県や千葉県の一部エリアで開始する予定だ。

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