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健康家族 ブランド戦略を強化、新CMで〝安心・安全〟訴求

2011年11月25日 10:26

 健康家族は11月19日、新CMの展開を始めた。CMは企業ブランディングを目的としたもの。同社が企業ブランディングに軸足を置いたCMを展開するのは初めてになる。消費者の"安心・安全"に対するニーズが高まる中、農薬や化学肥料を使わないにんにく栽培に対する取り組み姿勢を見せることで、企業ブランドのイメージ向上を図っていく。

 新CMのテーマは「不器用でも信頼のおける会社でありたい」。宮崎県に開設している自社農場(えびの市、小林市に点在)で、植え付け前のにんにく農場の様子や、実際ににんにく栽培に携わる農家の人々の様子などをありのままに捉えた。

 CMでは「私たちは大地を育てています。だから農薬や化学肥料を使いません」「生きている大地があります。届けたい健康があります」といったコピーに企業姿勢と顧客に伝えたいメッセージを込めた。BGMには、「赤いスイートピー」を採用。主力商品「伝統にんにく卵黄」のメーンターゲットである40~50歳代の中高齢層にマッチする選曲にこだわった。これにより、「にんにく=健康家族」というブランドの確立をめざす。

 CMは30秒と60秒のタイプを展開。スポットCMのほか、タイムCMも展開する。放送エリアは地上波キー局と地方局。

 健康家族では、「伝統にんにく卵黄」の原料となるにんにくを無農薬栽培したいとの考えから2003年5月、宮崎県に自社農場を開設した。10年5月には、全作付け面積約50ヘクタール(東京ドーム約11個分)で「有機JAS認定」を取得。有機にんにくを100%使用した製品を展開している。CMはレスポンスを重視したものではなく、主力の健康食品の原料となるにんにく栽培の現場を伝えることで、消費者の"安心・安全"ニーズに応える。

 健康家族ではこのほかに製造段階における品質保証面では「HACCP(ハセップ)」や「GMP」、日本健康・栄養食品協会が認定する「JAFA(ジャファ)」マークを取得。海外で狂牛病(牛海綿状脳症)感染が取沙汰され、動物性食品に対する不安が高まった際には、いち早く牛由来のゼラチンを用いたカプセルから植物性由来カプセルに変えるといった取り組みを行っている。

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