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千趣会、吸湿発熱インナーを拡販、綿混素材の「ホットコット」

2011年10月 6日 08:41

150万枚の販売目指す

千趣会(本社・大阪市北区、田邉道夫社長)は今秋冬シーズン、吸湿発熱素材を使用したオリジナルインナーの拡販を進める。吸湿発熱などの機能とともに、素材に綿を加え肌触りや着心地を向上させた商品で、2009年に発売。今シーズンから「Hot cott(ホットコット)」のブランドをつけ、アイテム数も大幅に拡充した。10月1日から開始したテレビCMでも商品を告知。すでに吸湿発熱インナーは既に多く出回っているが、肌触りへのこだわりなどで差別化を図り、今シーズンは150万枚の販売を目指す。

ベルメゾン.JPG「ホットコット」シリーズ商品として今シーズン販売する商品は、レディースがタートルネックや腹巻き付きショーツ、レギンスなど7型、メンズがVネックシャツやアンダーパンツなど3型、キッズがタートルプルオーバーやスパッツなど4型。このほかにマタニティ3型を加えた合計17型で、昨年のレディース2型から商品ラインアップを大幅に拡充し、色展開も豊富にした。

 また、価格はレディースおよびメンズが1枚購入で税込990円(キッズは同790円)、2枚購入で1枚当たり同940円(同740円)、3枚以上購入で同890円(同690円)となっており、ファミリーユースで購入しやすい設定にしている。

 現在、市場に出ている発熱・保温インナーは、機能性を重視し、アクリルやポリエステルなど化学繊維を中心に使用した商品が多いが、千趣会は、直接肌に触れるインナーは、肌触りの良さや静電気やムレの解消など着用時の快適さも必要と判断。メーカーと共同でアクリルやレーヨン、ポリウレタンのほか、天然素材の綿45%含有の吸湿発熱素材生地を開発した。

 通常、綿を使用すると生地が厚く、洗うと硬くなるなどの課題があるが、同商品では通常よりも番手が細いアクリアルや綿の糸の使用により、生地を薄くやわらかくすることに成功。性能検査でも、化学繊維100%の生地と比べ、着用後の温度上昇率が高く、温度の下がり方が緩やかで保温性にも優れるという結果が出ているという。

 同生地を使用した商品は09年から販売しているが、購入客にたいするアンケート調査では、綿混素材の肌触りやあたたかさ、価格などの満足度が高く、かがんだ際に背中が見えないように配慮した着丈の長さ、着用時のヒヤッとした感じがないことなども評価された。

 こうした結果を踏まえ、千趣会では「ホットコット」を今秋冬シーズンの重点商品と位置付け。カタログ「暮らす服」で巻末4ページを使い商品コーナーを設けるほか、テレビCMなどの展開を通じ、拡販につなげる。

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