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JASTA「ファッション商品の購入に関する調査」㊤ 学生の通販利用、4割が「服」

2011年 9月29日 13:44

 通販を利用する女子大生の4割が衣料品を購入している。日本衣料管理協会(JASTA)がまとめた「ファッション商品の購入に関する調査」によると、音楽・映像系のネット購入(ダウンロード含む)と並んで、女子大生が服をネットで購入することが一般的になってきていることが分かった。今号から同調査の集計結果を見ていく。

 JASTAでは毎年、注目度の高いテーマに沿ってトピックス調査を実施しており、今回は繊維・ファッション市場が縮小する中でも拡大基調にあるネット販売などについて調査した。

 調査対象はJASTA会員の女子大に在籍する衣料管理士養成課程の学生で、37校1102人から回答を得た。調査実施期間は10年12月末~11年1月初旬。

 調査では、昨年1年間にインターネットを利用して商品やサービスを予約、または購入したか聞いたところ、ネットで買い物をした学生は6割弱となる633人で、そのうち「衣料品・インテリアファブリックなどの繊維製品」を購入した割合は39・8%(252人)となり、「音楽・映像(CD・DVD・ダウンロード含む)」と同率でトップだった。

 「雑誌・書籍」(28・9%)や「化粧品」(17・1%)といった通販の定番商材をはじめ、「観劇・観戦・鑑賞などのチケット類」(27・6%)、「航空券・乗車券・宿泊」(21・5%)など、いわゆる物販以外でネット利用が増えているカテゴリーも含めて3位以下に10ポイント以上の差をつけた。

 また、衣料品・インテリアファブリックなどの繊維製品をネットで購入した女子学生が「1年間に購入した枚数(中古・オークション含む)」は総購入枚数が575枚で、1人当たり平均2・3枚を購入していることが分かった。

 「ネットで購入した品目」については、トップが「スカート・パンツ類」の15・7%で、次いで「ワンピース」(15・5%)、「Tシャツ・ポロシャツ」(12・2%)の順番だった(図表を参照)。これらは学生がよく買う衣料品と重なることから、ネットでも普段購入することの多い商品を試していることがうかがえる。

 また、調査項目が若干異なる部分もあるが、JASTAが昨年行った「衣料の使用実態調査」では、女子学生が1年間に購入する衣料品の枚数は1人当たり平均20枚弱のため、通販経験のある学生は10回に1回程度、ネットで服を購入している計算になる。

 依然としてユニクロや外資、大手アパレルが展開するファストファッションに勢いがあるが、企業側もネット販売に力を入れていることもあり、学生のネット利用は徐々に増えていくことが予想される。(つづく)

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