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2024年 3月22日 12:00
2024年 2月 8日 12:00
7月に通販サイト「ケーズデンキ オンラインショップ」の送料を無料にした。
「6月にヨドバシカメラが送料無料にした時点ではそこまで気にしていなかった。その後、ヤマダ電機が追随したことで『これはまずいな』と感じた。『(競合の家電量販店が)もう1社動いたら対応しよう』と考えていたので、ビックカメラが送料無料を始めた時には即日(サービス開始を)決めた」
サービスは恒常化するのか。
「基本的には競合に合わせる予定だ。ただ、当社の場合、これまで3000円以上の購入で送料を無料にしていたわけだが、送料を支払っていた顧客の割合は数%程度。送料無料サービスはやった方がメリットはあると思う」
単価はどの程度下がっているのか。
「具体的な額はお答えできないが、落ちているのは間違いない」
売れている商品やジャンルはあるか。
「理美容関連の動きが顕著に良くなっている。ドライヤーなど、2000円台の商品が今までにないほど売れており、新規顧客の獲得にも貢献している。ジャンルの特性上、女性客が多いのが特徴だ。女性の方が送料無料を気にするということかもしれない」
電池1セットだけの注文など、極端に単価の低い注文は増えているか。
「そうした注文は以前から数件あったが、目立って増えているということはない。一方で1500円以上3000円未満の注文は確実に増えている。ドライヤー以外だと体重計や歩数計、ケーブル関連などだ。やはり、2000円程度の商品が欲しい場合に、あまり必要がないものまで合わせて購入するケースは少ないということだろう」
トータルでみて送料無料にした効果は出ている。
「単価こそ落ちてはいるが、新規顧客も開拓できているし、効果はある。7月24日にアナログ放送が終了し、薄型テレビの買い替え需要が落ちていることを考えると、やらなければ状況は今よりも悪くなっていたのではないか」
物量の増加には対応できているか。
「ネット販売を店舗で在庫を共有するようにした効果が出ている。これまでは茨城県内の倉庫から全国に商品を発送していたが、現在は全国約360の店舗からそれぞれ発送している」
「店舗の在庫状況に合わせて、なるべく近隣の店舗が顧客宅に配送するという仕組みだが、売り上げが現在の数倍になっても問題はないはず。以前の仕組みは倉庫や人員に限界が来ており、送料無料への迅速な対応はできなかっただろう」