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ドゥクラッセ 店舗展開に本格着手、2年後に18店体制へ

2011年 8月 3日 18:18

 婦人服通販のDoCLASSE(ドゥクラッセ)は店舗展開を加速する。百貨店などへの期間限定出店で手応えをつかんだことから、店舗戦略を常設店の拡充に切り替る。一環として、2号店を9月1日に「日比谷シャンテ」(東京・千代田区)に開設して顧客のファン化につなげる。同社では2012年7月までにさらに3店舗を新設。2年後には18店舗まで広げ、通販とリアルの両輪で成長戦略を推進。"ファッションブランド"への飛躍を目指す。

 9月にオープンするのは「ドゥクラッセ日比谷シャンテ店」。本社併設の自由が丘本店(東京・目黒区、12坪)に続く2店舗目の直営店で、期間限定店を除いては初の商業施設への出店となる。

 同社では、日比谷シャンテからの出店要請を受け、アクセスが便利で遠方の消費者も来店しやすいと判断した。

 売り場面積は約30坪。新作を中心に約90スタイルのレディース商品に加え、店頭での取り扱いは初となるメンズ商品約40スタイル、オリジナルの靴ブランド「フィットフィット」商品約20スタイルも販売する。合計150スタイルの品ぞろえは自由が丘店の約3倍だ。

 同社顧客は40代以上がメーンで、体型の変化から試着ニーズが高いため、広めにとったフィッティングスペースには女性用の試着室3室を設けるほか、男性用も1室用意する。

 3日前までに電話を入れれば、カタログ掲載商品を5点まで店舗に取り寄せる「事前取り寄せサービス」を日比谷店にも導入し、顧客満足度の向上につなげる。同サービスは自由が丘店で3割の顧客が利用しているという。

 同社では、昨年11月中旬に初の常設店となる自由が丘本店をオープン。最寄り駅から徒歩15分という立地ながらも、開設後の9カ月間で売り上げは目標の3倍以上となった。

 商品知識が豊富な同社のコールセンター出身スタッフが親身に接することで、想定以上の顧客に支持されたという。

 新店舗では新たに7人の販売スタッフを採用して、さらなる顧客のファン化を目指す。

 同社では今後、自由が丘店と日比谷店で売り場作りのノウハウ・精度を高め、多店舗展開につなげる。

 今期は、期間限定店を開設したエリアを含む関東への出店を優先。立川や浦和、船橋、横浜、川崎、町田を候補に選定しており、関西などへの進出は来期からになりそう。

 一方、主力の通販も好調を維持している。11年7月期の売上高は前年比2倍の45億円を達成。本社内のコールセンターも手狭になったため、8月8日に目黒区内に移転し、従来の80席から120席に拡充する。


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