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「高額受注にはカラン、カラン」――。英BtoBカタログ通販大手の日本法人で、工業用部品などを販売するアールエスコンポーネンツは今夏から、10万円以上の高額受注を受けた際、注文を受けたオペレーターがハンドベルを鳴らす取り組みを始めた。「ベルを鳴らす」という行為により、オペレーターの意識共有、意欲やサービスレベルの向上を図る目的だという。
高額受注時にベルを鳴らす試みは「ベルリングセレブレーション」と呼ばれる仕組み。顧客企業から電話での注文を受けるカスタマーサービス部門の発案で導入された。
同部門のスタッフ(21人)が10万円以上の発注を受けた際、ハンドベルを鳴らすことで社内全体にその旨を伝達。さらに受注金額が100万円を超えた場合は、フロアを一周するという。
これにより高額受注情報の情報共有を図り、社内の意識統一と売り上げに対する個々の競争意識を喚起、接客対応などのサービスレベルの向上に寄与しているようだ。
また、「ベルを鳴らす」ことで受注情報が他部門への伝わることになり、他部門スタッフは「ベルが鳴る」たびに拍手。喜びを社内全体で共有できるようになり、担当スタッフのモチベーション向上にも貢献しているようだ。
同社では業務効率の向上や社員間のコミュニケーション強化のために業務などに役立つ自己学習を支援する「RSユニバーシティ」や社員同士が感謝の気持ちをカードに記して渡しあう「サンクスカード」、時間の有効活用という観点から会議の時間に遅れた社員(社長や取締役も含む)に「罰ゲーム中」と書かれたたすきを会議中着用する「罰ゲーム」などユニークな制度を設けてきた。
今回の「ベルリングセレブレーション」もその一環。受注情報の社内共有で業務の効率化を進める考えだ。